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「これ、こっちの席のコンセントじゃないですか?」隣の客に注意された私。だが、店員の説明に、隣の客が黙った瞬間

  • 2026.9.3
「これ、こっちの席のコンセントじゃないですか?」隣の客に注意された私。だが、店員の説明に、隣の客が黙った瞬間

ようやく見つけた、電源の使える店

出張先で仕事が長引いた日のことです。ホテルへ戻る前に、どうしても片づけておきたい作業がありました。

ところがノートパソコンの充電は残りわずか。駅の近くを歩き回り、ようやく電源を使えそうなカフェを見つけました。

壁際の席に案内されると、隣のテーブルとの間あたりにコンセントがあります。ただ、どちらの席用なのか少し分かりにくい位置でした。

勝手に使うのも気になったので、飲み物を運んできた店員さんに声をかけました。

「すみません。あそこのコンセントって、使っても大丈夫ですか?」

店員さんは壁のほうを見て、すぐにうなずきました。

「はい、大丈夫ですよ。ご自由にお使いください」

「よかった、助かります。ありがとうございます」

私はほっとして充電器を差し、仕事を始めました。

隣から突然かけられた声

しばらくして、隣の席に座っていた男性がこちらをちらちら見ていることに気づきました。

最初は気のせいかと思っていましたが、やがて男性が少し身を乗り出してきました。

「あの、それ…こっちの席のコンセントじゃないですか?」

突然だったので、私は思わず手を止めました。

「えっ?あ、すみません。店員さんに聞いたら、使っていいと言われたので……」

すると男性は、納得できないような顔をしました。

「でも、こっちのテーブルのすぐ横ですよね。普通、こっち用だと思いません?」

責められるとは思っていなかったので、私も困ってしまいました。

「そう見えますよね。だから私も気になって、先に確認したんです」

「いや、でも…私も使うかもしれないんで」

男性の声が少し大きくなったところで、近くにいた店員さんがこちらへ来ました。

「どうされましたか?」

男性がコンセントを指さします。

「これって、この席の人が使うものじゃないんですか?」

店員さんは一瞬きょとんとしたあと、事情を察したようでした。

「ああ、そちらですね。申し訳ありません、分かりにくいですよね。あのコンセントはどちらのお席からでも使っていただけます」

男性は少し黙ってから、私のほうを見ました。

「……そうだったんですね。すみません」

私も慌てて首を振りました。

「いえ、位置だけ見たら分かりにくいですよね」

確認したつもりでも、伝わらないことがある

男性はそれ以上何も言わず、自分の飲み物に目を戻しました。

私も再びパソコンを開きましたが、さっきまでより少しだけキーボードを打つ音を気にしてしまいました。

帰るころには充電も十分たまり、仕事も無事に終わりました。

会計のとき、先ほどの店員さんが「分かりにくくてすみませんでした」と申し訳なさそうに言います。

「いえいえ。確認しておいてよかったです」

そう返すと、店員さんも少し安心したように笑いました。

使っていいかどうかを確かめていても、その事情を周りの人まで知っているわけではありません。あの日以来、共有する設備を使うときは、少しだけ周囲の様子も見るようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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