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「私の勘違いだったらごめんなさい」混み合うレジで金額の確認を頼んだ客。だが、店員が一緒に確認した結果

  • 2026.9.1

夕方のレジで止まった列

夕方六時過ぎのスーパーは、いちばん混み合う時間帯です。

その日も四台あるレジはすべて開いていましたが、どこも五、六人ほど並んでいました。

私が並んだ列の先頭では、会計を終えた年上の女性が、レシートを見ながらなかなかその場を離れません。

何度か数字を確認したあと、女性がおそるおそる店員さんに声をかけました。

「すみません。これ、ちょっと合計が高い気がするんです。300円くらい違うような気がして……」

怒っている様子ではありません。むしろ、自分の見間違いだったら申し訳ないというような表情でした。

「私の勘違いだったらごめんなさい。でも、何回見ても気になっちゃって」

後ろでは、買い物かごを持ち直す音がしました。

私も正直、心の中で「少しかかりそうだな」と思いました。

すると店員さんはレシートを受け取り、すぐにうなずきました。

「大丈夫ですよ。ちょっと一緒に見てみましょう」

一点ずつ確認していくと

店員さんはレシートを上から順番に確認していきました。

「牛乳、198円。これは買われましたか?」

「はい、それは買ってますね」

「食パン、158円」

「それも大丈夫です」

後ろに人が並んでいるので、店員さんも気にしているようでした。それでも、確認を飛ばしたり、「たぶん合っています」と済ませたりはしません。

しばらくすると、店員さんの指が止まりました。

「あ……すみません。この商品、同じものが二回入っていますね」

女性もレシートをのぞき込みます。

「あ、本当だ。これ、一つしか買ってないです」

金額はちょうど300円でした。

「申し訳ありません。こちらの打ち間違いです。すぐ返金しますね」

女性は、ほっとしたように息をつきました。

「よかった。私、見てるうちに自分のほうが間違ってるのかなって思ってきちゃって」

「いえいえ、言っていただいてよかったです」

店員さんは返金の手続きを済ませ、300円と新しいレシートを渡しました。

「お待たせして、すみませんでした」

女性が受け取ろうとしたとき、店員さんがもう一度口を開きました。

「それと、教えていただいて助かりました。ありがとうございます」

女性は少し驚いたように顔を上げました。

「えっ……いやいや。ちゃんと見てもらえてよかったです」

それから後ろの列を振り返り、申し訳なさそうに頭を下げました。

「皆さんも、お待たせしてすみませんね」

誰かが何かを言ったわけではありませんが、それまで少し張っていた空気が、ふっとやわらいだように感じました。

帰り道、私は店員さんの「ありがとうございます」という言葉を思い返していました。

自分のミスが見つかったとき、謝ることはできても、指摘してくれた相手に自然にお礼まで言えるだろうか。

あの店員さんの一言が、妙に心に残った出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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