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「案ずるより産むが易しよ」妊活中にかけられた、義母からの悪意なき言葉。気落ちする主人公へ共感が殺到【著者インタビュー】

  • 2026.8.31

【漫画】本編を読む

幸せなはずなのに、どこかさびしい。「33歳という日々」シリーズ(鈴木みろ/KADOKAWA)は、同じ33歳を生きる女性――子なし夫婦のエリ、シングルマザーのゆみ、独身のこのみ3人の視点から、現代女性のリアルな日常を描く。

シリーズ第1作は『33歳という日々 子なし夫婦、エリの場合』。主人公・エリは、13年付き合った夫・ケンちゃんと結婚して3年。「お子さんは?」「うちはまだで」。そんな日常会話に、子どもを望むエリの心は静かに沈んでいく。そして、彼女の妊活の努力とは真反対の行動を繰り返す夫。気づけば夫は「一番近くて一番遠い人」になっていた。さらに、ライフステージの違う友人たちとのすれ違いにも心が痛んでいく。

本作には、33歳という年齢を生きる女性たちの複雑な感情が綴られている。YouTubeで130万回再生を記録し、多くの共感を呼んだ話題作に込めたメッセージを、著者・鈴木みろさんに伺った。

――エリが義母から妊娠・出産について、「案ずるより産むが易しよ」と言われるシーンは、読んでいてとても胸が苦しくなりました。子どもを望んでいないわけではないのに、周囲から「子どもを望んでいない人」と勝手に解釈されてしまう。このような言葉をかけられたとき、どうやって自分の心を守ればいいでしょうか?

鈴木みろさん(以下、鈴木):自分にとって遠い存在の人であれば距離を置くこともできるけれど、そうもいかない場合は本当につらいですよね。正直、私自身も「解毒」するのはあまり得意ではないので、うまい答えが出てこないのですが……。

このシーンをX(旧Twitter)に抜粋して投稿したとき、「同じようなことを言われた」という声がとても多く届いて。共感してもらえたことは嬉しかった反面、こんなにも多くの人が悲しい思いをしているのかと、やるせない気持ちにもなりました。いつか「そんな時代があったんだ」と、過去の話として捉えられる日がきてほしいと強く思っています。

――義実家で、子どもがいる義きょうだいと過ごす時間。エリの複雑な感情に共感する方も多いと思いますが、このような親戚付き合いとはどうやって折り合いをつけていくといいと思いますか?

鈴木:本当に難しいところですよね。「逃げればいい」と簡単には言えないからこそ、みんな苦しんでいるのだと思うので……。ただ、自分が壊れてしまうくらいなら、親戚付き合いに限らず、逃げてもいい場面はあると思います。むしろ、逃げなければいけないときだってあるはずです。

ただ、みなさん、そんなことはわかっていますよね。それができない複雑な事情があるからつらい。それでも、なるべく壊れずに生きられる道をどうか選んでほしい。自分を守ることは全然わがままじゃないと思います。

取材・文=松本温美

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