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“一過性の快進撃”ではなかった…デビューわずか“1年半”で「アジア最強クラス」と肩を並べる『7人組』が挑む、次なるステージ

  • 2026.10.8

HANAが、2027年1月から2月にかけて開催される『ASIA POP GIRL FEST 2027』に出演する。共演するのは、フィリピンを代表するガールズグループ・BINIと、タイで高い人気を誇る4EVE。東京、バンコク、マニラと、日本・タイ・フィリピンの3カ国を巡るイベントとなる。

デビューから約1年半、急速に広がるHANAの活動

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ちゃんみな MUSIC AWARDS JAPAN 2025 (C)SANKEI

BMSGとちゃんみなが手掛けたオーディション『No No Girls』から誕生し、2025年4月に「ROSE」でメジャーデビューしたHANA。デビュー曲からBillboard JAPAN Hot 100で首位を獲得すると、「Blue Jeans」「Drop」「Tiger」と立て続けに楽曲を発表。「ROSE」はストリーミング累計再生回数4億回を突破するなど、デビューから約1年半で国内のガールズグループシーンにおいて確かな存在感を築いてきた。

2026年には初の全国ホールツアー『HANA 1st TOUR 2026 “Born to Bloom”』で17都市を巡り、大阪城ホール、日本武道館で追加公演を開催。8月には韓国の大型フェス『Incheon Pentaport Rock Festival 2026』にも出演した。国内で着実に会場規模を広げる一方、国外のステージにも立つようになっている。デビュー時から注目度の高かったグループではあるが、ここまでのスピード感は改めて目を見張るものがある。

7人それぞれの個性を“強み”に変えてきたHANA

HANAは『No No Girls』の段階から、歌やダンスの上手さだけではなく、それぞれのメンバーが持つ個性や人生そのものが注目されてきたグループだ。ちゃんみながオーディションを通して繰り返し伝えてきたのも、誰かが決めた美しさや正解に自分を合わせるのではなく、自分自身を肯定しながら表現すること。その精神はHANAとしてデビューしてからも変わっていない。

「ROSE」では自らの傷や葛藤を抱えながら咲こうとする強さを歌い、「Blue Jeans」ではまた違った表情を見せる。楽曲ごとにスタイルを変えながらも、メンバー一人ひとりの声が埋もれないのもHANAの特徴だろう。

筆者がHANAを見ていて面白いと感じるのもそこだ。楽曲や振付の完成度はもちろん高いが、7人を一つの型にはめ込んだ印象がない。誰が歌うかによってフレーズの聞こえ方が変わり、ステージでもメンバーによって視線を奪われるポイントが違う。『No No Girls』から見てきた人にとっては、それぞれが課題としていた部分が現在どのような武器に変わったのかを見る楽しさもあるだろう。

BINI、4EVEとの共演で見えるHANAの次のフェーズ

そんなHANAにとって、『ASIA POP GIRL FEST 2027』はこれまでとはまた違ったステージになる。BINIはフィリピンで“Nation’s Girl Group”と称され、世界的なフェスへの出演や海外ツアーを経験。4EVEもT-Popを代表するグループとしてタイ国内外で活動してきた。そうした「アジア最強クラス」の2組と並んでHANAが日本代表としてラインナップされていること自体、現在のHANAの立ち位置を象徴しているように思う。

もちろん、HANAにとって海外のステージは今回が初めてではない。すでに韓国のフェス出演を経験しているが、『ASIA POP GIRL FEST 2027』では東京、バンコク、マニラを3組で巡る。単発の海外出演とは異なり、それぞれのグループが強い支持を得ている場所でライブを行うという点でも、これまで以上にHANAを知らない観客へパフォーマンスを届ける機会になるはずだ。

HANAの音楽は日本語を中心にしている。それでも「ROSE」が持つ力強さや、7人の身体を大きく使ったダンス、声の個性は、言葉の意味をすべて理解していなくても伝わる部分が多い。韓国のフェスに出演した際にも、普段のワンマンライブとは異なる環境でどのように観客を巻き込むかは一つの見どころだった。今度はそこからさらに、フィリピン、タイという異なる音楽文化を持つ場所へと向かうことになる。

そして興味深いのは、HANAがK-POPグループとの共演ではなく、BINI、4EVEとともに今回のイベントを巡ることだ。世界的にK-POPの存在感が大きい現在だからこそ、日本、フィリピン、タイからそれぞれ異なるバックグラウンドを持つガールズグループが集まる構図は新鮮に映る。その中でHANAがどのような個性を見せるのかは、今後の海外活動を考えるうえでも重要になってくるだろう。

デビューから約1年半。HANAは国内でヒット曲を生み、全国ツアーを成功させ、すでに国外のフェスにも足を踏み出している。そして次は、BINI、4EVEとともにアジア3カ国を巡る。『No No Girls』から始まった7人の物語は、想像していた以上の速さで広がり続けている。

日本で支持を広げてきたHANAのパフォーマンスが、バンコクやマニラの観客にはどう映るのか。BINI、4EVEと同じステージに立ったとき、HANAならではの強さはどこに現れるのか。『ASIA POP GIRL FEST 2027』は、現在の勢いを海外へそのまま持ち込めるのかという意味でも、HANAの次のフェーズを感じさせる機会になりそうだ。


※記事は執筆時点の情報です。

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04

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