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「無難」に逃げない企画はどう生まれるか? ZOZOが高校生54人と作った『NEO文化祭』から考える、熱量を下げないコミュニケーション

  • 2026.8.31

「個性を出して」と言われても、殻にこもってしまうことは誰にでもあるもの。そんな中で企画を「無難」にまとめず、互いの「個性」や「強み」を引き出し合うにはどうすればいいのか。千葉市とタッグを組み、13校54人の高校生と本気のイベントを作り上げたZOZOの現場対応にそのヒントがあった。

【写真】フォトブースの運営をする高校生たち
【写真】フォトブースの運営をする高校生たち

学校の垣根を越えた54人の高校生と、ZOZOが手掛ける「NEO文化祭」

2026年8月1日、千葉市の豊砂公園とイオンモール幕張新都心で「NEO文化祭」が開催された。

千葉市内を中心とする13校・54人の高校生実行委員が主体となり、ステージパフォーマンスや10種類のキッチンカーメニュー、会場装飾、SNS広報までを自ら企画・運営。ZOZOは「総合ディレクター」として、5月下旬から約2カ月間という短期間のスケジュールの中で彼らをバックアップした。

ZOZOのフレンドシップマネージメント部の梅澤ディレクターはイベント終了後に「総合プロデュースという立場で皆さんと並走するなかで、改めて次世代の熱量と可能性を強く感じました。仲間と協力してアイデアを形にし、多くの方に届けた経験は、高校生の皆さんにとって、これからにつながる大きな財産になると信じています」とコメント。

実行委員とZOZO社員の作戦会議
実行委員とZOZO社員の作戦会議

【ZOZOインタビュー】指導でも放置でもない、「無難に逃げない」ための技術

文化祭という場は、最も「高校生の発想(やりたいこと)」と「制約」や「前例」が衝突して無難な形に収まりがちな場所でもあるが、「きれいごと」に流されないために、ZOZOはどうやって高校生と対峙したのか聞いてきた。

――まず、企画の狙いを教えてください。

千葉市とZOZOの『次世代の挑戦を応援したい』という思いが一致しスタートしました。単発のイベントで終わらせず、千葉に根付く新たな文化として育てていくことを目指しています。

――「無難できれいな企画」に逃げてしまわない・高校生が委縮せずに自由に意見を言えるために心がけたことはありますか?

私たちが大切にしたのは、高校生一人ひとりに「自分たちの文化祭」という当事者意識をもってもらうことと、大人が“否定役”にならないことです。

そのため、実行委員全員に役割を持ってもらったほか、初回オリエンテーションでは全員にオリジナルTシャツをサプライズで用意するなど、一体感やモチベーションを高められるよう工夫しました。また、各担当分野からメンバーがアイデアを持ち寄って話し合う定例会を重ねるなど、自分事として企画に向き合える環境づくりも意識しました。

基本的に、高校生から出たアイデアをすぐに評価したりジャッジするのではなく、「なぜそう思ったのか」「どうすれば実現できそうか」といった問いかけを重ねることで、考えをさらに深めてもらいながら、形にしていけるようサポートしました。

――来場者を楽しませるイベントとして、どのような点を重視しましたか?

NEO文化祭の大きな特徴は、高校生が企画・運営の中心となってイベントをつくり上げていることです。ステージ、屋台、装飾、PRなど、それぞれの分野で高校生ならではのアイデアや感性を生かしながら、来場者に楽しんでもらえる企画を考えてきました。

――準備期間はどのくらいかけましたか? また実行委員はどのように募りましたか?

5月下旬に初回オリエンテーションを実施し、8月1日の開催までの約2カ月間で準備を進めてきました。実行委員は、千葉市内の高校生を中心に募集を行い、その結果13校・54人が参加しています。

学校の垣根を越えて集まった高校生たちが、それぞれの得意分野を生かしながら、企画・運営を進めてきました。

実行委員全体で声出し
実行委員全体で声出し

シンプルだけど大事なこと

「どうすれば実現できる?」「なぜそう考えた?」と問いかけて考えさせる。言葉にすると、ごく控えめで、シンプルだ。

しかし、イベントのいきいきとした様子を眺めていると、この小さな問いかけが、彼らの熱量を阻害せず個性をつぶさなかったことを感じ取れた。

自分の頭で考え、形にしていく工程を守ること。現場で「無難」を超えて新しいものを生み出していくために必要なのは、こうした基本の関わりを大事にすることかもしれない。

ステージ
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