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ヒステリックな母親のもとで育った人の特徴。大人になってこんな傾向も

  • 2026.8.31

感情の起伏が激しく、些細なことで怒鳴られたり、機嫌が急に悪くなったりする母親のもとで育った。八つ当たりやモラハラをされてきた。そうした人は、大人になってからの物事の感じ方や人との関わり方に影響が出ているかもしれません。

ヒステリックな母親のもとで育った人に見られやすい傾向や、母親との関係に折り合いをつけるための考え方とは。一般社団法人マミリア代表理事、臨床心理士、公認心理師の鎌田怜那さん監修のもとお届けします。

ヒステリックな母親に育てられた大人に見られやすい特徴

感情の予測がつきにくい環境で育つと、子どもは無意識のうちに、その状況を乗り切るための対処法を身につけていきます。これが、大人になってからの傾向として残ることがあります。

人の顔色を窺いやすくなる

母親の機嫌が急に変わる環境で育つと、些細な変化を敏感に察知する力が自然と身につきます。これは幼いころ、自分の身を守るために身につけた対処法だったといえます。

大人になってからも、周囲の顔色を過度に気にしてしまい、人間関係で疲れやすくなることがあります。

感情表現を控えめにしがち

自分の意見や感情を伝えることが、母親の怒りを引き起こすきっかけになっていた場合、感情を表に出すこと自体に苦手意識を持ちやすくなります。それが本音を伝えることへの抵抗感として残ることがあります。

自己肯定感が低くなりがち

感情的な叱責を繰り返し受けてきた場合、「自分には価値がない」という感覚が根づきやすく、成長しても自分に自信を持ちにくいと感じる方も少なくありません。

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次:ヒステリックな母親がうざい、疲れた……どう折り合いをつければいい?

ヒステリックな母親がうざい、疲れた……どう折り合いをつければいい?

怒鳴る、感情的に責める、機嫌によって態度が大きく変わる……大人になった今も母親との関係に疲れを感じている場合、無理に良好な関係を目指す必要はありません。まずは自分の心を守ってください。

母親の機嫌を自分の責任だと思わない

怒ったり不機嫌になったりするのは母親側の感情です。母親が怒っているからといって、自分が悪いとは限りません。「母親の反応」と「自分」を切り離して考えると、心の負担が軽くなりやすくなります。

言われたことをすべて事実として受け取らない

感情的な状態では、強い言葉や極端な表現が出ることもあります。「そう言われた=自分がダメ」という意味ではありません。

「理解してもらうこと」にこだわりすぎない

冷静に説明すれば必ず分かり合えるとは限りません。説得を続けるほど消耗する関係なら、会話を切り上げることも選択肢です。

心理的・物理的な距離をとっていいと考える

会う頻度や距離感を調整することも、大切な選択肢のひとつです。すべてを我慢して受け止める必要はありません。自分が疲弊しない距離感を探しましょう。

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泣く、叫ぶ、暴力など手に負えない場合の対処法

感情的になっている最中に、冷静な話し合いはできません。物理的に距離を取り、相手が落ち着くのを待ちましょう。

もし暴力をともなう場合は身の安全が最優先です。その場を離れる、信頼できる人に助けを求める、自治体の相談窓口や専門機関に相談してください。

危険を感じる状況が続いている場合は、専門家や公的な相談先に連絡することを躊躇わないでください。

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なぜヒステリックになるのか? 母親側の事情を知る

母親の感情の起伏の背景を知ることは、必ずしも母親の言動を正当化するためではありません。ただ、事情を理解することが、自分の気持ちの整理に役立つこともあります。

ヒステリックになってしまう理由として、家事や育児、仕事などが重なり、慢性的なストレスにさらされているケースが考えられます。

また、母親自身が育った環境の中で、感情のコントロールの仕方や、健やかなコミュニケーションの方法を十分に学べなかった可能性もあります。夫婦関係の悩みや、周囲に相談できる相手がいない孤立感なども考えられます。

度が過ぎたヒステリックの場合、考えられる病気とは

感情の起伏が極端に激しく、日常生活に支障が出るほどの場合、背景に何らかの病気が関わっている可能性も考えられます。

たとえば、気分の波が大きい双極性障害、いらだちが目立つタイプのうつ状態、感情のコントロールが難しくなる境界性パーソナリティ障害、更年期に起こりやすいホルモンバランスの変化、甲状腺の機能異常などが挙げられます。

ただし、これらはあくまで可能性のひとつであり、家族が医学的な診断を下すことはできません。深刻さな場合は母親自身が医療機関を受診することが望ましいですが、強制はできないため、まずはご自身が専門家に相談し、対応の仕方を一緒に考えてもらうこともひとつの方法です。

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次:親がヒステリックだと子どもにどんな影響がある?

親がヒステリックだと子どもにどんな影響がある?

親の感情が不安定な環境だと、子どもの心の発達に一定の影響を与えることがあります。

親の顔色をうかがい、本音を出しにくくなる

まず起こりやすいのが、親の表情や声色、機嫌の変化に敏感になることです。「怒らせないようにしよう」「黙っていたほうが安全」と、親の顔色をうかがって行動するようになり、安心して自分の気持ちを表現する経験が少なくなることで、本音や感情を出しにくくなる場合があります。

「何が悪かったのか」がわからなくなる

さらに、理由がわからないまま繰り返し怒鳴られていると、子どもは「自分の何がいけなかったのか」を理解しにくくなります。

たとえば、危険な行動やルールに反する行動をしたため注意された場合と、親自身の機嫌や感情によって怒鳴られた場合。この区別がつかない状態が続くと、「どの行動を直せばいいのか」を学ぶ機会が失われ、社会のルールや適切な振る舞いを身につけるうえで難しさを抱えることもあります。

大人になってからも、「なぜ相手を怒らせたのかわからない」「注意されても聞き流してしまう」といった傾向として現れることがあります。これは、子どもの頃に怒鳴られることから自分を守るため、親の言葉や感情を受け流すことを身につけた結果かもしれません。

親の「感情表現」を引き継いでしまうことも

また、子どもは身近な大人との関わりを通して、感情の表現方法や対処法を学びます。そのため、「怒りや不満は大声でぶつけるもの」というコミュニケーションのパターンを無意識に身につける可能性があります。反対に、感情を表に出すこと自体を避けるようになる人もいます。

「助けて」「つらい」が言えなくなる

とくに身近な大人が、困ったときや精神的に追い詰められたときにヒステリックになることが多かった場合、「助けて」「手伝って」と人を頼ったり、不安やつらさといったネガティブな感情を言葉で伝えたりする方法を学ぶ機会が少なかった可能性もあります。

そのため、大人になって普段は問題なく過ごせていても、仕事やタスク、責任が増えて余裕がなくなったときに、感情をうまく処理できず、かつて身近にいた大人と似た反応が出てしまうことも考えられます。

身についた対処法は、大人になってから変えていける

ただし、こうした反応は「性格そのものの問題」と決めつける必要はありません。子どもの頃の環境に適応するために身につけた対処法であり、大人になってから別の方法を学んでいくこともできます。

人に助けを求める、つらい気持ちを言葉にする、感情が高ぶったときにいったん距離をとるなど、自分に合った対処法を少しずつ増やしていくことが大切です。

また、ヒステリックに感情をぶつけられて育った人の中には、傷ついた気持ちを感じないようにすることで、自分を守ってきた人もいるでしょう。しかし、これまで役立ってきた対処法が、大人になってからはうまく機能しなくなることもあります。

過去の経験によるつらさと向き合いながら、今の自分に合った対処法やコミュニケーションを身につけていきましょう。

監修者プロフィール

鎌田怜那(かまだ・れいな)

一般社団法人マミリア代表理事。臨床心理士、公認心理師。
【所属学会・協会】
・日本臨床心理士会
・日本公認心理師協会
・日本心理臨床学会
・日本アタッチメント育児協会
公式サイト https://mamilia.jp/

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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