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ジャンルを超え、遊び心に満ちた大人の公園。好奇心をくすぐる酒がずらりと揃う京都〈酒パークPINN〉

  • 2026.8.31

街と自然とが近いように、観光地と日常とが近いのも京都らしさ。名所のすぐそばに暮らしがある街で、今注目したいのはオーナーのセンスが光る個人店。独自のスタイルを貫きつつも、背伸びさせない安心感もある京都〈酒パークPINN〉を案内したい。

photo: Yoshiko Watanabe / text: Mako Yamato

京都〈酒パークPINN〉しびれ鴨、自家製スパイスサングリア、ホタルイカとアボカドのセビーチェ、アテ盛り合わせ、瀬戸内レモン皮ごとチューハイ、羊のソーセージ春巻 ピペラード添え
BRUTUS

河原町通から1本西、丸太町通から1本南に入った静かな通り。かつて書店だった時代の赤い格子の扉を受け継ぐのが〈酒パークピン〉。

「店名には、気取らず楽しめる酒の公園という意味を込めて」と夫とともに店を営む宮崎由香理さん。その言葉通り、ここには焼酎から日本酒、クラフトビール、ワイン、さらには酵素ドリンクまで、飲み手の好奇心をくすぐる酒がずらりと揃っている。

ボトルワインならセラーから好みの一本を選ぶスタイル。日本酒やクラフトビールは冷蔵庫に並ぶラベルを眺めて、その日の気分で決める。ここには“飲みたい”気持ちに素直に向き合える自由さがある。

京都〈酒パークPINN〉外観
週末はもちろん平日も昼から営業の頼もしさ。「酒」と書かれた立て看板が客を誘う。
京都〈酒パークPINN〉店内ワインセラー
ワインは自然派もクラシックも。ボトル4000円〜。日本酒は時々で15種ほど。

合わせる料理もまた、スパイスやハーブをふんだんに使ったボーダレスな仕立て。例えばこの日のアテ盛り合わせなら、炙(あぶ)りサバ酢漬けにサルサ・メヒカーナを合わせ、半熟卵にはトンナートソース、紅菜苔(こうさいたい)はアンチョビソテーにと、さらりと国境を超える一皿となっている。

さらに好奇心をそそるのが羊を使った独創的な料理の数々。自家製メルゲーズの春巻 ピペラード添えや、四川風羊とカキの麻婆豆腐、ラムヒレ肉の炙りタタキ。どの皿も選んだ酒の個性を引き立てながら、新たな組み合わせの妙を教えてくれる。

宮崎夫妻が店作りに必須だったというコの字カウンターを囲みながら、思い思いの酒と料理に浸れば、隣り合うゲスト同士にも自然とコミュニケーションが生まれる。酒を中心に料理と会話が重なり合う、まさに大人のための公園である。

京都〈酒パークPINN〉しびれ鴨、自家製スパイスサングリア、ホタルイカとアボカドのセビーチェ、アテ盛り合わせ、瀬戸内レモン皮ごとチューハイ、羊のソーセージ春巻 ピペラード添え
左から、羊のソーセージ春巻 ピペラード添え950円、瀬戸内レモン皮ごとチューハイ700円、本日のアテ盛り合わせ1,000円、ホタルイカとアボカドのセビーチェ880円(17時以降オーダー可)、自家製スパイスサングリア700円、しびれ鴨(鴨ロースの花山椒ソース)980円、カウンターにはクラフトジンなどのボトルが並んでいる。

Information

酒パークPINN

住所:京都府京都市中京区新椹木町通竹屋町上ル西革堂町175-2
TEL:075-741-7720
営:13時〜22時(21時LO、土12時〜、日12時〜20時*19時LO)
休:月曜、不定休
予約可

2024年11月オープン。Tシャツなどオリジナルグッズも。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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