1. トップ
  2. エンタメ
  3. トランペットを置いた手で、マイルス・デイビスは絵を描いていた

トランペットを置いた手で、マイルス・デイビスは絵を描いていた

  • 2026.8.29

ジャズの帝王と呼ばれたマイルス・デイビス(1926.5.26-1991.9.28)は、楽器だけの人ではなかった。生誕100周年のメモリアルイヤーにあたる2026年、彼が遺した“もうひとつの表現”をまとめて見られる展示が、東京で開かれる。(フロントロウ編集部)

『スター・ピープル』のジャケットは、本人が描いたものだった

マイルス・デイビスは音楽のみならず、アートの分野でも才能を発揮していた。生き生きと躍動感あふれる作品を残す一方で、抽象表現にも挑んでいる。

その最もわかりやすい証拠が、1983年に発表されたアルバム『スター・ピープル』だ。黄色と茶色の細長い人物が3人、横並びに描かれたあのジャケット・イラストは、ほかでもないマイルス自身の手によるもの。レコード棚でこの絵を何度も見ていた人は多いはずだが、それが本人の絵だと知っている人はそう多くない。

マイルス・デイビス本人が描いたアルバム『スター・ピープル』のジャケット・イラスト
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

生誕100年を記念して、そのマイルスが描いたアート作品が、2026年9月6日(日)から23日(水)まで、ブルックリンパーラー新宿の店内に展示される。展示名は“Miles Davis Art – Playing Colors”。トランペットの音でしか知らなかったクリエイティヴ・スピリットを、線と色で受け取り直す2週間になる。

オープニング日には、入場無料のDJイベントが

展示のオープニングを記念して、初日の9月6日(日)には音楽評論家の柳樂光隆をゲストに迎えたスペシャルDJイベントが開催されることも発表された。時間は16時30分から18時30分まで、入場無料(来場時に1オーダー)。会場は展示と同じブルックリンパーラー新宿だ。

柳樂は『Jazz The New Chapter』シリーズの編著で知られる音楽ライターで、マイルス・デイビスを新たな視点で掘り下げた『MILES:Reimagined 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』の監修・執筆も手がけている。絵を見ながら、その絵を描いた人の音楽を聴く——という時間になりそうだ。

ブルックリンパーラー新宿で開催される“Miles Davis Art - Playing Colors”の告知ビジュアル
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

直系のプレイヤーが集まるバンドも、9月に来日する

100周年の企画は展示だけではない。マイルス直系のプレイヤーが集結したオールスター・プロジェクト、マイルス・エレクトリック・バンドが、9月21日(月)から23日(水)にかけてブルーノート東京で公演をおこなう。公演名は「THE MILES DAVIS CENTENNIAL CELEBRATION with THE MILES ELECTRIC BAND」。

メンバーはヴィンス・ウィルバーン・ジュニア(ドラムス)、ダリル・ジョーンズ(ベース)、ムニャンゴ・ジャクソン(パーカッション)、ジャン=ポール・ブレリー(ギター)、キーヨン・ハロルド(トランペット)、アントワン・ルーニー(サックス)、DJ ロジック(ターンテーブル)、グレッグ・スピーロ(キーボード)。各日1st(16時30分開演)と2nd(19時30分開演)の2回公演で、予約はブルーノート東京の公式サイトからのみ受け付ける。

展示の詳細はブルックリンパーラー新宿の公式ページに掲載されている。9月の東京では、マイルス・デイビスの絵と音が、ほぼ同じ時期に並ぶことになる。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ