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「会計分を取ってくれ。細かいのも使って」小銭をトレーいっぱいに出した客。新人だった私が覚えた対応

  • 2026.8.30
「会計分を取ってくれ。細かいのも使って」小銭をトレーいっぱいに出した客。新人だった私が覚えた対応

レジの操作より難しかったこと

学生のころ、近所の小さなスーパーで初めてアルバイトをしました。

最初に配属されたのは精肉の部署です。ところが、レジを担当していた方が急に辞めることになり、人手が足りない時間だけ私もレジに入ることになりました。

機械の操作は、教えてもらえば意外と早く覚えられました。商品の金額を確認して、お金を預かり、お釣りを返す。手順そのものは決まっています。

ただ、お客さんによってお金の出し方も話し方も違います。新人だった私は、そのたびにどう対応すればいいのか迷っていました。

ある日の午後、年配の男性が私のレジに来ました。

会計金額を伝えると、男性は財布の口を大きく開け、その中に入っていた小銭をまとめてトレーの上へ出しました。

「そこから会計分を取ってくれ。細かいのも使って」

トレーには一円玉から五百円玉までが重なっています。すぐに必要な金額だけを取り出せる状態ではありませんでした。

後ろには次のお客さんも並んでいます。急がなければと思うほど、どの硬貨から手をつければいいのか分からなくなりました。

急ぐより、間違えないことを選んだ

少し迷ったあと、私は男性に言いました。

「こちらで数えますので、少々お待ちください」

トレーを手元に寄せ、硬貨を種類ごとに分けながら一枚ずつ確認していきました。

十円玉、五十円玉、百円玉。途中で分からなくならないように、数えた分をまとめて端へ寄せます。

男性は何も言わず、私の手元を見ていました。

数えてみると、小銭だけでは会計金額に少し足りませんでした。

「あとこちらの金額をお願いします」

そう伝えると、男性は財布の中を確認し、足りない分を追加で出しました。私はそのまま会計を済ませ、「ありがとうございました」と頭を下げました。

大きな言い合いになったわけでも、誰かが助けに入ったわけでもありません。

ただ、焦って適当に硬貨を取らなくてよかったと思いました。

その後もレジに立っていると、財布からたくさんの小銭を出して「ここから取って」と言われることが何度かありました。

そんなときは、急かされても一度きちんと数える。分からなければ確認する。新人のころに困ったあの会計が、私なりのやり方を覚えるきっかけになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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