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「家族が先に並んでるんだから、ここでいいでしょ」朝食会場の列へ途中から入ってきた客。だが、スタッフが正論を示した結果

  • 2026.8.30

朝食会場で、一人だけ先に並んでいた

旅行で泊まった旅館の朝のことです。朝食は好きな料理を自分で取る形式で、料理台の前には十人ほどの列ができていました。

私も皿を持って最後尾に並び、少しずつ前へ進んでいました。

私の数人前には、一人で並んでいる男性がいました。

その男性が料理台の近くまで進んだころ、離れた席にいたらしい女性と子ども二人が歩いてきました。

女性は男性を見つけると、そのまま列の途中へ入りました。子どもたちも続きます。

後ろに並んでいた人たちが一瞬顔を上げました。私も、「ここから三人増えるんだ」と少し驚きました。

すると、料理台のそばにいたスタッフさんが女性に声をかけました。

「恐れ入ります。お連れさまも最後尾からお並びいただけますか」

女性は振り返り、少し意外そうな顔をしました。

「家族が先に並んでるんだから、ここでいいでしょ」

どうやら女性にとっては、家族のところへ合流しただけ、という感覚だったようです。

スタッフは同じ説明を繰り返した

スタッフさんは強い口調にはならず、もう一度だけ伝えました。

「申し訳ありません。皆さま順番にお並びいただいておりますので、お連れさまも後ろからお願いいたします」

女性は列の後ろを見ました。そこには、さっきよりさらに数人増えています。

「子どもも一緒なんですけど」

そう言いましたが、スタッフさんは「はい。恐れ入りますが、お願いいたします」と頭を下げました。

男性も女性に向かって、「じゃあ俺が先に取ってるから」と声をかけました。

女性は少し迷ったあと、子どもたちを連れて列を離れ、そのまま最後尾へ向かいました。

それだけでした。

周囲から拍手が起きることも、誰かが何かを言うこともありません。止まりかけていた列が、またゆっくり進み始めました。

本人には「横入り」という感覚がなかったのかもしれない

その後、私が料理を取って席へ戻るころには、先ほどの家族もそろって朝食を食べていました。

女性も特に怒っている様子はなく、子どもと話しながら普通に食事をしています。

列の途中に家族がいれば、そこへ合流してもいいと思う人もいるのでしょう。一方で、後ろから見れば、途中から三人が増えたことになります。

どちらの感覚でいたとしても、混んでいる場所では同じルールで並んでもらわなければ、列は成り立ちません。

スタッフさんが相手を責めることなく、「皆さま同じようにお願いします」と淡々と伝えていたのが印象に残りました。

大きなトラブルにはなりませんでしたが、ほんの少しの認識の違いでも、その場にいる人たちを戸惑わせることがあるのだと感じた朝でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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