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初恋の“彼”がドレス姿で目の前に…!?No.1キャバ嬢になった元男子と再会した26歳女子、2人の新たな人生が動き出す【作者に聞く】

  • 2026.8.28

誰にでも、初めての恋の思い出はある。高校時代、クラスの中心で目立っていた彼は、女子グループからいじめられていた主人公をかばってくれた憧れの存在だった。それから年月が流れ、26歳になった彼女は恋とは無縁どころか、生活費にも困る貧困女子に。少しでも収入を増やそうと、仕事終わりに働けるキャバクラの体験入店へ向かったところ、待っていたのは衝撃の再会だった。開店準備中の店内に現れたNo.1キャバ嬢。その正体は、かつての初恋男子だった……!?

キャバクラで再会した、初恋の“彼”

「初恋男子がNo.1〇〇になっていた話」は、恋をする余裕もなく、明日の生活にも困っている26歳の女性が主人公だ。学生時代から「何聞いても同じ返事」「何でも合わせてくる」「自分の意見とかないのかな?」と陰で言われていた彼女は、大人になっても人の意見に流されやすい性格のまま。そんな彼女が生活費を稼ぐため、キャバ嬢の世界に足を踏み入れる。

そこで出会ったのが、No.1キャバ嬢のセイラだった。顔を見た瞬間、「てっ、寺島悠司くん!?」と思わず名前を呼んでしまうほど、その姿は高校時代の初恋の相手にそっくり。するとセイラから返ってきたのは、「…フルネームで呼ぶなよ」というひと言だった。まさかの本人だったのだ!

悠司は手術を受け、戸籍も変更。「セイラ」という源氏名で新たな人生を歩んでいた。昔の名前を口にしたことを謝り続ける主人公に、セイラは「なんで謝るの?秘密にしてって強要してるのはこっちじゃん」と返す。さらに「そんなんでキャバやってけんの?強くなんな」と励ます姿は、見た目が変わっても昔のままだった。その言葉に主人公の心は、思わず揺れ動く。

「異性として好きだった人」が変わったら!?

この作品を描いた國里さんがテーマにしたのは、性別にとらわれずに人間関係を築いていくことだった。そこで生まれたのが、「最初は異性として好きだった人が、再会したら同性に変わっていた」という設定である。さらに、綺麗なお姉さんを描きたいという思いから、セイラはキャバ嬢になった。物語の始まりから大きな驚きを仕掛けたのも、SNSで発表していた作品ならではの工夫だ。当時はTwitter(現X)に投稿していたため、「最初の4枚で驚きがある設定にしたかった」という。

一方、主人公は気弱で、人の意見に左右され、自分の気持ちをなかなか口にできないタイプとして描かれている。あえて少しうじうじした性格にしたのは、そんな人物が「自分の大切な人に関してだけはちゃんと強い意思があったり芯が通っている姿」を見せることで、格好よく映るのではないかと考えたからだ。

似た痛みを持つ2人が築く信頼関係

セイラの「誰にも本当の自分を言えなかったあの頃の自分がむかつく」というセリフには、彼女自身の過去が込められている。気が強く見えるセイラも、男性だった頃は本当の自分を抑えていた。その部分が、人の意見に流されてきた主人公との共通点となり、2人が気持ちを通わせやすい関係につながっている。

物語の後半では、主人公も少しずつ自分の性格を克服し、自立した人間へと変化していく。國里さんは、2人がお互いに依存するのではなく、信頼し合える関係を築けたと考えているという。

全80ページにわたって描かれるのは、衝撃的な初恋相手との再会だけではない。誰かの目を気にして生きてきた主人公が、セイラとの再会をきっかけに、自分自身の価値観を見つめ直していく姿も見どころだ。

現在、國里さんに新作の予定はないものの、作品は不定期でSNSに投稿している。「今の私はアウトプットしたい衝動が出てきたときに、一気に描く方が性に合っている気がします。フォローして下さっている方々には不定期すぎて申し訳なく心苦しいのですが、読んで下さる人がいることにいつも感謝でいっぱいです」と話している。pixivでは過去作品も公開されているので、こちらもぜひチェックしてみてほしい。

■取材協力:國里

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