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「予約は一対一のはずだから、あとから増やすのはやめて」無茶な要望を繰り返す客。だが、上司が用意した案内に救われた瞬間

  • 2026.8.29
「予約は一対一のはずだから、あとから増やすのはやめて」無茶な要望を繰り返す客。だが、上司が用意した案内に救われた瞬間

予約したときは、一人しか入っていなかった

子ども向けの英会話教室で、受付をしていたときの話です。

レッスンは基本的にグループ制でした。ただ、平日の空いている時間帯は予約が一人しか入らず、結果的に先生と一対一になることもありました。

その時間を狙って予約を入れる保護者の方がいました。

「この時間、ほかに予約は入っていますか」

電話でそう確認され、その時点で誰もいなければ予約を入れるのです。

ただし、一対一を確約するコースではありません。予約を受けたあとに、別の生徒さんが同じ時間へ入ることもあります。

すると、その保護者の方は受付へ来て、決まって言いました。

「予約は一対一のはずだから、あとから増やすのはやめて」

私はそのたびに、グループレッスンなのでほかの予約が入る場合があることを説明しました。

「申し訳ありません。ご予約の時点ではお一人でしたが、その後ほかの方の予約が入ることがあります」

それでも、なかなか納得してもらえませんでした。

子どもにできるだけ丁寧に教えてもらいたい、という気持ちは分かります。ただ、誰の予約を受けるかを受付の私が決めているわけではありません。

同じ説明を何度も繰り返すうち、受付にその方の姿が見えるだけで身構えるようになっていました。

上司が用意したのは、一枚の案内でした

私は上司にも何度か相談しました。

「予約のたびに同じ説明をしているのですが、私の判断で後から人を増やしているように受け取られてしまって」

すると上司は、口頭だけでは分かりにくいのかもしれないと言いました。

そして受付の前に、一枚の案内を貼ることになったのです。

そこには、この時間帯もグループレッスンであること、予約時点で一人でも、その後ほかの生徒の予約が入る場合があることが書かれていました。

次にその保護者の方が来た日、いつものように受付へ向かってきました。

けれど話し始める前に、掲示された紙に目を留めました。

それ以降、同じことで強く言われることはなくなりました。

上司がしたのは、相手を責めることでも、特別な対応を断ることでもありません。ただ、受付の私が毎回説明していたことを、教室の決まりとして見える形にしただけです。

それだけで、私が一人で受け止めなくてもよくなりました。受付に人が近づくたびに身構えていた頃を思うと、あの一枚にはずいぶん助けられたと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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