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「裏の畑で枝豆がよく採れてなあ」義父と何を話していいかわからなかった僕。だが、帰りに妻から聞いた事実とは

  • 2026.8.29

義父と僕の会話は、いつもすぐに終わった

妻の実家へ行くのは、年に一度あるかないかという程度でした。距離のこともありますが、正直に言えば、僕自身も義父と何を話せばいいのか分からなかったのです。

顔を合わせても、会話はたいてい天気の話くらいでした。

「今年は暑いですね」

「そうだなあ」

それで終わりです。

そのあとは妻が実家の近況を聞いたり、こちらの暮らしを話したりしてくれます。僕は湯呑みを手に、二人の会話にときどきうなずいているだけでした。

義父も僕と同じように、何を話せばいいのか分からないのだろう。僕はずっと、そう思っていました。

その日は、玄関に入ったところから違った

ところが、ある年に妻の実家を訪ねたときのことです。

玄関を上がり、まだ荷物を置いている途中なのに、義父が僕のほうを向いて言いました。

「そういえば昨日、裏の畑で枝豆がよく採れてなあ」

急な畑の話に少し戸惑いながら、「そうなんですね」と返しました。

すると義父は、そのまま話を続けます。

「今年は里芋もよく育ってな。掘るのが大変なくらいだ」

畑のことだけではありません。近所で見かけたことや、最近あったちょっとした出来事まで、次々に話題が出てきます。

僕は相変わらず気の利いた返事ができず、「へえ」「そうなんですか」と相槌を打つばかり。それでも義父の話は途切れませんでした。

しかも、すぐそばに妻がいるのに、義父は何度も僕のほうを見て話しかけてきます。

これまでほとんど会話らしい会話をしたことがなかっただけに、僕はすっかり面食らっていました。

帰り道で妻から聞いた一言

帰りの車でも、僕は義父の様子が少し気になっていました。

すると助手席の妻が、何気ない調子で言いました。

「お父さん、あなたには話しやすいみたい」

僕は少し驚きました。

これまで会話が続かなかったのは、義父が僕と話したくないからではなく、ただお互いに話すきっかけをつかめていなかっただけなのかもしれません。

年に一度しか会わないから、話したいことがたまっていたのかもしれない。そう考えると、止まらなかった畑の話も、それまでとは少し違って思えました。

次に妻の実家へ行くときは、僕のほうから何か話してみようと思っています。

畑のことは相変わらずよく分かりません。それでも、「今年はどうですか」と聞くくらいなら、僕にもできそうです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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