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「公園で誰が誰に何をしたか、ぜんぶ知ってるよ」何でも話す年長の女の子。だが、親たちの反応が変わった理由とは

  • 2026.8.26
「公園で誰が誰に何をしたか、ぜんぶ知ってるよ」何でも話す年長の女の子。だが、親たちの反応が変わった理由とは

お迎えの時間になると、話がひとつ増えていました

子どもが幼稚園に通っていた頃の話です。同じ園に姉妹で通っている家庭があり、その上のお姉ちゃんは年長さんでした。

その子は、とにかく周りのことをよく見ています。誰と誰が遊んでいた、誰が泣いていた、そのとき近くに誰がいた。見かけた出来事を、お迎えに来たお母さんへ次々に話していました。

「公園で誰が誰に何をしたか、ぜんぶ知ってるよ」

本人に悪気があるわけではなく、見たことを話したいだけなのでしょう。お母さんも娘さんの話を楽しそうに聞き、その内容を近くにいた親たちへ話すことがありました。

ただ、子どもが見た一場面だけでは事情が分からないこともあります。「今日はこんなことがあったらしいよ」と話が回ってくるたび、私は少し身構えるようになっていました。

お迎えの時間になると、いつの間にかその子の周りに何人かの親が集まります。今日はいったい何の話だろう。そんな空気が門の前にできていました。

いつもの話の中に、少し違う出来事が混じっていました

ある日の夕方、その子がいつものように駆け寄ってきました。

「今日ね、園庭で転んだ子がいたの」

また何かあったのかと思って聞いていると、その続きを話し始めました。

転んだ子のところへすぐに駆け寄り、手を貸していた子がいたそうです。別の場面では、困っていた子に声をかけ、一緒に先生のところまで行ってあげた子もいたといいます。

いつもと同じように、女の子は見たことをそのまま話しているだけでした。

それなのに、その日の親たちの反応は少し違いました。

「そんなことしてたんだ。家では何も言わないのに」

名前を挙げられた子の親が、驚いたように笑いました。周りにいた人たちも、「それはうれしいね」「ちゃんと見てるんだね」と穏やかな表情になっています。

それまで、女の子の話が始まると少し警戒していた私も、その日は素直に聞いていました。

情報通なのは、相変わらずでした

それを境に、その子がおしゃべりをやめたわけではありません。

次の日も、その次の日も、見つけた出来事を一生懸命話していました。

ただ、お母さんが「それで今日は、誰か優しくしてた?」と聞くことが増えました。すると女の子も思い出したように、「そういえばね」と別の出来事を話します。

噂のような話がまったくなくなったわけではありません。それでも、お迎えの輪の中に「今日はこんないいこともあったらしいよ」という話が混じるようになりました。

見ているものは同じでも、何に目を向けるかで聞く側の気持ちはずいぶん変わるものです。

以前は少し身構えて門をくぐっていた私も、その子が駆けてくる姿を見ると、「今日は何を見つけたのかな」と笑えるようになっていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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