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「お前、このままだったら潰れるぞ」ユナイテッド時代の香川真司を説教した秘話、岡田武史氏が明かす

  • 2026.8.25

8大会連続でワールドカップに出場してきた日本代表。

初出場だった1998年大会と2010年大会で監督を務めたのは、岡田武史氏だ。

1998年大会はキング・カズこと三浦知良を直前でメンバーから外す決断を下し、2010年大会でも直前に中村俊輔ら主力を外して本田圭佑らを抜擢する荒療治を敢行した。

その岡田氏が、元日本代表MF鈴木啓太氏のYouTubeに出演し、決断の極意などについて語った。

鈴木啓太氏もイビチャ・オシム氏の後を引き継いだ当時の岡田監督から代表メンバーから外される経験をした人物。

岡田氏は、本当は選手にいい顔をしたいが、そういう感情を一切排して決断を下すという。そして、最終的には選手も理解してくれることが多いと語っていた。

「俺は選手と酒飲まないし、選手と飯食ったりしない、一切。変に情が移って、決断が鈍るのが嫌だから。

でも、俺は選手のことすっごく考えてるし、見てる。だから、そんなに選手と仲良くしてないのに終わって、今でも、ヒデ(中田英寿)や長谷部(誠)、本田圭佑は、飯食いませんかと言ってくれるわけよ。やっぱ嬉しいよ。でも、俺そんなあいつらと仲良くしたことないんだけど。

それはね、やっぱりトップってのは、情は排して、でも本当にチームが勝つために、私利私欲や、自分が有名になりたいとか、自分が金持ちになりたいとか、嫉妬、そういうのが一切なくやったら、必ず分かってくれるんだよ。ただし、それがすぐじゃないんだよ。

監督は好かれる必要はないんだよ。でも尊敬されなきゃいけない。その尊敬が何年か後に来るんだよ。それに耐えれなきゃいけないんだよ。

いまイイ人だと思われたい、いま尊敬されたい…これはもうできない仕事なんだ。

だから、10年以上経って、初めてうっちー(内田篤人)なんかも『試合で使ってくれませんでしたよね』とか、『おぉそうやなぁ』とか言って(笑)

(香川)真司もそうだよ。この前、飯食って、『岡田さん、僕はメンバーから最後外されたけど…』って、でも、その後、あいつはそれが悔しくて、ドルトムントに行って大活躍して、マンチェスター・ユナイテッドに行ったじゃん。

たまたま俺がロンドンに行った時に真司もいて、飯食おうかって言ったら、いいっすよとかって言って、あいつ試合出てなかったんだ、ちょうど。

でも、ユナイテッドに行ったから、こんな感じ(天狗状態)だったんだよね。

『真司、お前、このままだったら、潰れるぞ』と。でも、聞く耳を持たなかったよ。

ところが、ユナイテッドでダメで、ドルトムントに戻ることになった時に、電話がかかってきて、ちょっと会えませんか、と。

で、ドイツで会って、『岡田さん、あの時になんであんなこと言ったんですか』と。

いやいや、お前のいい時はボールを貰ったら、パッと相手に向かって前にトラップするのに、ユナイテッドに行ったら、全部セーフティなところでトラップするようになった。

というのは、ユナイテッドぐらいになると練習の時にミスしたらボールくれないんだよ。勝負なんかできないんだよ。もうミスしないように、ミスしないように…真司のいいところなんか何も出ない、それじゃ。

そういう話をしてやったりして…。だから、相当俺のことは嫌いだったと思うけど、外した時は(笑)今はなんかまあまあ付き合ってくれてるよ」

内田氏は2010年のワールドカップに選ばれたものの、直前の戦術変更によって、本大会では出場機会を与えられなかった。

また、香川は2010年のワールドカップメンバーから落選した後、ドルトムントで活躍して、2年後に強豪マンチェスター・ユナイテッドへ移籍。

当時、岡田氏は香川が天狗になっていると感じて、説教したことがあったそう。結局、香川は2年でユナイテッドからドルトムントに戻ることになったが、その際、岡田氏の本意を尋ねてきたという。

また、「カズも相当頭に来たと思う」としつつ、ワールドカップ落選から7~8年後に、息子を連れてサインを求めに来てくれたそうで、そこで関係性は雪解けしたそう。

筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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