1. トップ
  2. エピソード
  3. 「お姉ちゃんは行けたのに…」世帯年収400万・18歳女性が父の株投資による「家庭崩壊」と借金で高校中退に追い込まれた絶望

「お姉ちゃんは行けたのに…」世帯年収400万・18歳女性が父の株投資による「家庭崩壊」と借金で高校中退に追い込まれた絶望

  • 2026.8.24

中学生のころ、学校帰りに親友と別れる交差点でいつも「帰りたくない」と泣いていた静岡県の18歳女性。その背景には、株取引の失敗で父親が抱えた100万円以上の借金と、それに伴う家庭崩壊がありました。女性は希望の高校への進学を断念。さらに、父親に行かされた高校も中退することに。大人の身勝手なお金のトラブルによって、自身の未来を奪われてしまった女性に、当時の過酷な現実を教えてもらいました。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年8月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である18歳女性のプロフィールは以下の通り。

  • 回答者本人:女性(18歳)
  • 居住地:静岡県
  • 家族構成:私(18歳)、父(58歳)、母(42歳)、姉(19歳)、弟(12歳)
  • 回答者の職業:無職
  • 現在の世帯年収:約400万円
  • 回答者個人の年収:0円
  • 住居形態:マンション(賃貸)
  • 現在の金融資産状況:あまり余裕はない(詳しい金額は不明)

父親が株投資で100万円以上の借金……家庭内は毎日けんかばかりのピリピリした空気に

静岡県の賃貸マンションで両親や姉弟と5人で暮らす18歳の無職女性。高校中退の過去がありますが、その背景には数年前に父親が引き起こした金銭トラブルがあると言います。

事態が起きたのは今から数年前、女性がちょうど高校受験を控えた中学生のころでした。

そのころ、父親は株取引に手を出し始めていました。当初は手元にあった貯金の範囲内で投資を楽しんでいたという父親。しかし、損失が出始めるとそれを取り返そうと焦り、無理な投資や信用取引を繰り返すようになってしまいました。

その結果、父親は株取引による莫大な負債を抱えることに。 それだけに留まらず、返済資金を工面するために消費者金融からも借金を重ね、さらには母親の名義まで使ってお金を借りるようになっていきました。

家族が気づいたときには、借金の総額は100万円以上にまで膨れ上がっていたのです。

借金発覚後の家庭環境はまさに地獄そのものでした。 「子どもたちや母親からの信頼はなくなり、毎日けんかばかり。常に家の中がピリピリしていて、休むはずの家がずっと緊張していなければいけない空気になっていました」と、自身が経験した家庭崩壊の詳細を吐露する女性。

当時は学校が終わっても家に帰るのが嫌でたまらず、帰り道で親友と別れる際「家に帰りたくない」と毎日泣いていたと振り返ります。

その後、父親は新しく仕事を見つけて働き始めましたが、仕事から帰ってくると家中がシンとした緊張感に包まれていたと言います。その重苦しい空気を感じた父親がさらにイライラを募らせ、母親と激しいけんかに発展するという、終わりの見えない悪循環が毎日続いていました。

「お姉ちゃんは行けたのに……」進路を否定され、理不尽な理由で高校中退に追い込まれた悲劇

家庭崩壊のしわ寄せは、最も理不尽な形で、当時高校受験を控えていた女性の進路へと襲いかかりました。

家の中が常に張り詰めた空気の中、女性は受験勉強に全く集中することができなかったと言います。元々の学力があまり高くなかったことも重なり、残された進学先の選択肢は通信制の高校のみでした。

そこで「せめて通信制の学校のなかから、自分の行きたい場所を選びたい」と考えた女性。ですが、受験予定の高校の候補を父親に見せたところ、返ってきたのは、父親からの理不尽な怒鳴り声でした。

「お姉ちゃんは行きたい高校を選んで行けているのに、どうして私は自分で選んだだけでどなられるんだろう」。そんな消えない不条理な想いを抱えたまま、女性は実家から、かなり離れた高校に往復1000円の交通費を自腹で払って通うことになりました。

お小遣いなども一切もらえなかったため、女性は幼いころから貯めていたお年玉を切り崩しながら通学していたと言います。

そんな中、父親からさらに「1万円を貸してほしい」と頼み込まれた女性は、なけなしのお金を貸したものの、約束の返済日になってもお金が戻ってくることはありませんでした。

度重なる家庭内のストレス、そして自分のお金が減っていくことへの強い不安に、女性の心身は限界を迎えてしまいます。 「もうこれ以上は耐えられない」。そう感じた女性は結局、せっかく入った高校も中退せざるを得ない状況に追い込まれてしまったのです。

スマホの履歴から親が気づいた異変……どん底の経験を経た女性の今

どうにかしてこの生き地獄のような生活から抜け出したい——女性にとって「いつかお金をたくさん貯めて、絶対にこんな家から引っ越してやる!」と未来を想像することだけが、唯一の心の支えでした。

実際にスマホで「この年齢でも働ける場所」を検索し、必死に仕事を探していたと言います。

ところが、そんな女性の行動はあるとき、親に知られてしまいます。スマホの機種変更をする際、これまでの検索履歴を親に見られてしまったのです。

娘が家から抜け出すために、仕事を探している……そんな事実を突きつけられた両親は女性に対し「仕事はしなくていいよ」と優しい言葉をかけてきたと言います。さらに父親の態度も少しずつ変化し、その頃からまじめに働き始めるようになったそうです。

現在は自身の知識も増え、思春期のころほどには深刻に悩むこともなくなったという女性。ただ、当時経験した過酷な体験は今も胸の奥に深く残っています。

「うかつにお金関連のものをなめてかかっちゃダメ」という大きな教訓を、女性は父の姿から学びました。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年8月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ