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「美容医療を始める前に」30代、40代がずっとキレイでいるための【河北祐介が語る美容と健康】

  • 2026.8.19

新刊、発売!

30代、40代のあなたにも。年齢を重ねてもキレイでいるために今からできることを

人生100年時代と言われる今、50歳は折り返し地点。 お酒もタバコもやめて毎日調子がいい生活を送れている河北さんが、健康で美しくいるために、 この先の人生を楽しく進化し続けるために必要だと思う基本をまとめた書籍。 情報過多な時代に、嘘のない正しい知識を得て、 今日から生活を見直すきっかけにしてほしい。

未来のからだへの投資は“健康”という土台から

編集部(以下編) 河北さん、お会いするたびに若返っていく感じがしているんですが……。50歳という節目を機に、今回の書籍『河北メイク論 R50』を発売しようと思った理由を教えてください。書籍の発売は、何年ぶりになるんですか?
 
河北さん(以下K) 約6年ぶりかな。正直、この6年で僕自身の生活習慣やマインドが、大袈裟じゃなくガラリと変わったんだよね。
 
たしか、タバコもお酒も完全にやめられたって聞きました。
 
K そう、今は一切やってない。僕らの20~30代って、毎晩のように夜更かしして、浴びるようにお酒を飲んで、美味しいものをたらふく食べるのが“かっこいい大人のステータス”みたいなイメージがあった。当時、人生の先輩方から「もっと健康に気をつけろよ」なんてアドバイスされても、右から左へ聞き流してたし(笑)。時代背景もあったんだけど、それが30代後半に差しかかったころ、ツケが回ってきたのか、ものすごく太った。

河北さんにもそんな時代が?
 
K 「あ、このままの生活を続けていたら、不健康街道まっしぐらだな」ってゾッとしたんだよ。そこから一念発起してダイエットをして、1年で15kg近くリカバリーしたんだけど……まぁ、それが本当にしんどかった。
 
15kgの減量ってものすごい努力ですよね。
 
K でもね、若いころと同じ感覚で無理してガツンと痩せると、リバウンドもしやすいし、何より肌のハリがなくなって一気に老け込むのよ。身をもってそれを痛感した。そこから「ただ痩せる」のではなく、「健やかでいることの大切さ」を本気で考えるようになった。
 
センセイにも、そんな歴史があったなんて親近感が湧きます。
 
K 正直に言うと、むしろあのとき失敗しておいてよかったとも思ってる。あの手痛い失敗とリカバリーの経験があったからこそ、健康であることの価値が身に染みて分かったから。
 
今の時代って、SNSを開けば美容も健康もとにかく情報過多じゃないですか。「あれがいい」「これがきく」と言われる中で、本当に自分に必要なものを選択するのってすごく難しいなと最近感じています。
 
K そうなのよ。極端な美容法や健康法ほど目立つし、つい飛びつきたくなる。でも本当に大事なことって、実は昔からそんなに変わってないと思うんだよね。
 
つい近道を探したくなりますけど。

K 分かる(笑)。でも近道ばかり探していると、結局遠回りになることも多い。僕自身もいろんなことを試してきたからこそ、最後は基本に戻ってきた。人生100年時代って言われるけど、寝たきりや不調続きだったら意味がないでしょ? 大事なのは健康寿命をどう延ばしていくか。だから、情報に振り回されがちな今だからこそ、本当に必要な基本だけを1冊にまとめたいと思ったんだよ。
 
頼もし過ぎます。センセイ、オトナミューズ読者は30〜40代がメインなのですが、私たちにも必要な内容なんですよね。
 
K むしろ今読んでほしい。100年時代の折り返し地点である50歳は、その後の人生をどう歩むかの大きな分岐点。でも、その準備は1日でも早いほうがいいから。
 
非常に耳が痛いです……。
 
K 誰だって50代になっても、そしてその先も、元気に楽しく生きたいじゃない? 5年後、10年後、そして20年後も、自分の足でしっかり歩いて、自分らしく人生を楽しむための、健康でいるための情報を詰め込んでいるから。早いに越したことはありません。

美容医療を始める前に、見直すべき習慣がある

K この本を書こうと思った大きな理由の一つに、実は昨今の「過度な美容医療ブーム」に対する僕なりの警鐘もあったりするんです。これ、誤解してほしくないからハッキリ言っておくけど、美容医療を全否定しているわけでは絶対にないからね。そこはちゃんと書いておいてよ?
 
はい、太字にする気持ちで書いておきます(笑)。警鐘、と言いますと?
 
K エイジングによって肌のコラーゲンは減少するし、シミだってどうしても濃くなる。だから、肌のベースを底上げするような“肌育”的なレーザー治療なんかは、40〜50代ならむしろ上手に取り入れたほうがいいと僕も思ってる。ただ、顔の造形そのものを無理に変えてしまうようなボトックスやヒアルロン酸の過剰な注入治療って、経済的な負担も大きいし、何より「もっと、もっと」と依存度が高くなりやすい。
 
確かに、一度やり始めるとやめどきが分からなくなるという声はよく聞きます。
 
K 美容医療に依存してしまう前に、毎日の食事や適度な運動といった、人間として当たり前の基本的な生活を見直してほしい。そこから生まれる輝きこそが、大人の本当の美しさだと思うんだよね。長年この仕事を通して思うのは、本当に素敵な人って結局健康なの。肌ツヤもそうだし、姿勢も表情も歩き方も全部。元気な人には、その人だけの輝きがある。
 
そして、日々の丁寧なスキンケアも大事ですよね。
 
K もちろんそれも大前提。だけど、勘違いしちゃいけないのは「化粧品は薬ではない」ということ。高級クリームを塗る前に、朝晩洗顔をしてしっかり汚れを落とす。メイクの前にストレッチやマッサージをしたり、夏でも保湿をする。そういう、一見地味に思える基礎の基礎を徹底してほしい。

Profile_河北裕介(かわきた・ゆうすけ)/多くの俳優やモデルから支持を集めるヘア&メイクアップアーティスト。人気ライフスタイルブランド「&be(アンドビー)」のプロデュースを手がけるほか、YouTube「河北裕介公式チャンネル」でもその美の哲学を発信している。

interview:HIROKA AMANO
 
otona MUSE 2026年9月号より

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