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高校教師が突然高校生に若返る!?タイムループではなく自分だけ若返った先生、戸惑う「学生、しんどい…」【作者に訊いた】

  • 2026.8.17
「青春サジェスチョン」 乃(@no_2n2ru10)
「青春サジェスチョン」 乃(@no_2n2ru10)

この漫画はタイムスリップもののようで、単なるタイムスリップ漫画ではない。タイムスリップをしたように見せかけて、実は主人公だけが高校生に戻ってしまっている(若返ってしまっている)という設定の漫画なのである。中身は大人なのに、高校の授業を受け、試験勉強に苦戦し、きつい部活に参加して、「学生、しんどい…」ということを思い知らされる。タイムスリップだったら、宝くじか競馬で大儲けするという魅惑的なこともできただろうに…。主人公はもとの自分に戻れるのだろうか?

本作を描いたのは、乃( @no_2n2ru10)さん。2022年4月期「新世代サンデー賞(小学館)」で奨励賞を受賞し、最近では2024年4月期「モーニング月例賞(講談社)」で奨励賞を受賞した新進気鋭の漫画家兼イラストレーターである。今回は本作について作者である乃さんに詳しく話を聞いてみた。

「誰かに選ばれる大人になろう!」作品に込めた作者の思い

青春サジェスチョン_P001 乃(@no_2n2ru10)
青春サジェスチョン_P001 乃(@no_2n2ru10)
青春サジェスチョン_P002 乃(@no_2n2ru10)
青春サジェスチョン_P002 乃(@no_2n2ru10)
青春サジェスチョン_P003 乃(@no_2n2ru10)
青春サジェスチョン_P003 乃(@no_2n2ru10)

高校教師の鳳先生が、ある日突然高校生の姿に戻ってしまう。しかし、時間そのものが巻き戻ったわけではなく、高校生になったのは鳳先生だけ。そんな一風変わった設定から始まる本作「青春サジェスチョン」。

この設定は、作者の乃さんが家族とタイムスリップを題材にした漫画や映画の感想を話していたときに生まれたそうで、「タイムスリップしてるようでしてないってどうかな?」という何気ない会話がきっかけだったという。処女作でもある本作を描き始めた当時について、乃さんは「まぁとんでもなく難しくて。自分の好きなタイムスリップを取り入れたことで、なんとかモチベーションを保てました」と明かす。

ギャグを交えたテンポのいい展開のなかで、印象に残るのが鳳先生の言葉だ。冒頭で語られた「大人はずるくて、夢をおしつけてきて、話聞いてくれなくて、頑固でプライドが高い」というセリフは、乃さん自身が「子供のころに大人へ抱いていた印象そのまま」だそうだ。

自分が大人になった今、子供たちからそう思われないためにはどうすればいいのかを考えた結果生まれたのが、「誰かに選ばれる大人になろう!」というセリフだった。乃さんは描き終えて数年経った今、「それがいかに曖昧で難しいかを痛感している」と話した。

乃さんはその後、「敬語って必要ですか?」で2024年4月期の「モーニング月例賞」の奨励賞を受賞。今後も漫画を描き続けるつもりだと語っている。物語のラストでは、鳳先生だけがタイムスリップした理由も明らかになる。鍵を握る女子高生の正体にも注目しながら、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

取材協力:乃(@no_2n2ru10)

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