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「後ろのみんな、待ってるから」滑り台の前で怖くなった男の子。だが、女の子がかけた一言に救われた瞬間

  • 2026.8.17
「後ろのみんな、待ってるから」滑り台の前で怖くなった男の子。だが、女の子がかけた一言に救われた瞬間

滑り台の前で、男の子が立ち止まった

休日の午後、散歩の途中で近所の公園に立ち寄ったときのことです。

園内には地域の幼稚園の子どもたちが遊びに来ていて、あちこちから楽しそうな声が聞こえていました。

滑り台の前には数人の子どもが順番に並んでいます。先生も少し離れたところから、「順番にね」と声をかけながら見守っていました。

その列の先頭にいた男の子が、滑り台の階段を前にして突然動かなくなりました。

手すりに手をかけるものの、なかなか最初の一段に足を乗せられません。どうやら少し怖くなってしまったようでした。

後ろには、次の順番を待つ子どもたちがいます。男の子は一度振り返ると、小さな声で言いました。

「後ろのみんな、待ってるから…」

自分が怖いことよりも、列を止めてしまっていることを気にしているようでした。

私はベンチからその様子を見ていましたが、後ろの子どもたちは「早くして」と急かすことも、横から抜かしていくこともありませんでした。

「ゆっくりでいいよ」と声をかけた女の子

すると、列のすぐ後ろにいた女の子が男の子のそばまで来ました。

「大丈夫だよ。ゆっくりでいいよ」

女の子はそう言うと、自分が先に上ろうとはせず、男の子の横で待っていました。

先生も近くまで来て、「怖かったら無理しなくても大丈夫だよ」と優しく声をかけます。

男の子は少し考えたあと、もう一度手すりをしっかり握りました。そして今度は、自分でゆっくりと一段目に足を乗せます。

一段、もう一段。

後ろの子どもたちは静かに順番を待っていました。女の子も少し後ろから、「もうちょっとだよ」と声をかけています。

やがて男の子は滑り台の上までたどり着きました。少しだけためらったあと、そのまま滑り降ります。

下まで着くと、さっきまでの緊張した様子がうそのように笑顔になりました。

「できた!」

その声を聞いた女の子も笑いながら滑り降りてきます。

「もう一回行く?」

男の子はうなずき、二人は一緒に列の最後尾へ向かいました。

大人から見れば、ほんの数分の出来事です。それでも、誰かが困っているときに急かさず待つことや、無理に手を引くのではなくそばで声をかけること。その子どもたちの自然な振る舞いが、とても印象に残りました。

帰り道でも、私はあの光景を何度も思い返していました。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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