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息子の習い事に全力を注ぐ母親は、やがて… 子どもにプレッシャーを与えてしまった後悔から生まれた物語【著者インタビュー】

  • 2026.8.15

【漫画】本編を読む

「我が子のためなら、なんでもしてあげたい」この気持ちは、親として自然なものだろう。しかし、その愛情ゆえの行動が、いつの間にか子どもを苦しめる“呪縛”に変わってしまうとしたら……。

『勝たないと意味がないでしょ? ~全部あなたのため・母の呪縛~(幸せの裏側シリーズ)』(みほはは/KADOKAWA)は、息子のスイミングのサポートに全力を注ぐ専業主婦・可奈の物語だ。スクール内で選抜された「選手コース」で、息子の想太がトップになったことをきっかけに、可奈の情熱は次第にエスカレート。やがて想太の心を少しずつ蝕んでいく。そして可奈は、「息子のため」と信じて疑わなかった行動が「全て自分のためだった」という現実に直面する。

子どもを信じて任せることと、親として全力でサポートすることのバランス。そして、ママ友との軋轢、夫婦のすれ違い。自身の体験から着想を得ながら、現代家族の悩みを描いた本作について、著者のみほははさんに話を伺った。

――本作は、みほははさんが実際にお子さんの習い事へ伴走した体験に着想を得て描かれています。いろんな思いを抱きながらの制作だったと思いますが、本作を描いたことでご自身の心境や子育てへの姿勢に変化はありましたか?

みほははさん(以下、みほはは):もともと、子どもにプレッシャーを与えてしまった過ちを二度と繰り返したくない、という想いで本作の制作に取り組みました。そしてそれと同じくらい、当時利用していたスイミングスクールの対応への怒りも原動力になったんです。また、スイミングスクールで出会った当時のママ友たちに対しても、少しだけ黒い気持ちもあり…。マイナスの感情をどこかにぶつけたかったのかもしれません。

描き終えたことで怒りを作品に置いてこられたというか、過去への執着のようなものが薄れて、自分を冷静に見られるようになった気がします。この変化には自分でも驚きました。

――作中では母と息子の関係の変化がメインに描かれていましたが、可奈の夫との関係はどのように変わっていくのでしょうか。

みほはは:彼女は少しずつ子どもへの執着を手放していくので、その姿を見ながら夫も変わってくれていたらいいな、とは思いますね。夫が息子にもっと興味を持ってかかわってくれたら…という期待を私も持っています。

取材・文=松本温美

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