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「香典を、先に出してくれるか」祖父の顔を見る前に手を出した喪主。だが、言われた私が感じた違和感とは

  • 2026.8.16

祖父の顔を見る前に、叔父に呼び止められた

祖父の葬儀の日のことです。会場に着いた私は、まず祖父の顔を見ようと思い、親族のいる部屋へ向かっていました。

すると、廊下で喪主を務めていた叔父に呼び止められました。

「香典を、先に出してくれるか」

まだきちんとあいさつもしていないうちの一言だったので、私は少し驚きました。

もちろん香典は用意していましたし、渡すこと自体に抵抗があったわけではありません。ただ、祖父の顔をまだ見てもいないうちだったこともあり、何とも言えない引っかかりが残りました。

「今、渡せばいいの?」

私が確認すると、叔父は「うん、お願い」と短く答えました。

喪主として、受付や親族への対応など、叔父にもやることがたくさんあったのだと思います。普段とは違う状況で、気持ちにも余裕がなかったのかもしれません。

そう考えながら、私は用意していた香典を叔父に渡しました。

叔父は「ありがとう」と受け取ると、すぐに別の親族のところへ向かっていきました。

悪気はなかったのかもしれない、それでも

そのあと私は、祖父のもとへ向かいました。

静かに横たわる祖父の顔を見た瞬間、それまで気になっていた叔父とのやり取りが、少し遠く感じられました。

「おじいちゃん、来たよ」

心の中でそう声をかけ、手を合わせました。

しばらくすると、ほかの親族も次々と祖父のもとへやってきました。皆、静かに顔を見て、手を合わせています。

その様子を見ながら、私は先ほどのことをもう一度思い返していました。

叔父に悪気があったとは思いません。喪主という立場で、確認しておきたいことや、早めに済ませておきたいことがあったのでしょう。

それでも、もし最初に「来てくれてありがとう」や「まず顔を見てやって」と一言あったあとで香典の話をされていたら、私の受け止め方はずいぶん違っていたと思います。

葬儀の日は、誰にとっても普段とは違う一日です。だからこそ、ほんの少しの言葉の順番が、思った以上に心に残ることもあるのだと感じました。

叔父を責めたいわけではありません。ただ、祖父を見送った日の記憶をたどると、今でもあの廊下で最初にかけられた一言を思い出します。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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