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他人からの評価がほしくて自分を追い込んでしまう。姉妹と比較されて育った女性は自己肯定感が低いまま育ち…【著者インタビュー】

  • 2026.8.11

【漫画】本編を読む

「我が子のためなら、なんでもしてあげたい」この気持ちは、親として自然なものだろう。しかし、その愛情ゆえの行動が、いつの間にか子どもを苦しめる“呪縛”に変わってしまうとしたら……。

『勝たないと意味がないでしょ? ~全部あなたのため・母の呪縛~(幸せの裏側シリーズ)』(みほはは/KADOKAWA)は、息子のスイミングのサポートに全力を注ぐ専業主婦・可奈の物語だ。スクール内で選抜された「選手コース」で、息子の想太がトップになったことをきっかけに、可奈の情熱は次第にエスカレート。やがて想太の心を少しずつ蝕んでいく。そして可奈は、「息子のため」と信じて疑わなかった行動が「全て自分のためだった」という現実に直面する。

子どもを信じて任せることと、親として全力でサポートすることのバランス。そして、ママ友との軋轢、夫婦のすれ違い。自身の体験から着想を得ながら、現代家族の悩みを描いた本作について、著者のみほははさんに話を伺った。

――本作では母親が周囲の子と息子を比較するシーンがあります。実際にも、キャリアや経済状況、ライフステージなど、さまざまな場面で他者と自分(家族)を比較してしまう人は多いと思いますが、そういった気持ちとはどのように折り合いをつけていけばいいでしょうか?

みほははさん(以下、みほはは):まず自分のことを振り返ると、他人軸で生きていたことが原因だと思います。周りから「フリーランスだから、子どもが休んでも家で見ていられるからいいよね」という言葉をかけられたこともあって。もちろんそういういい面もありますが、フリーランスにも苦労はあるので、そういうことがあるたびに「もっとがんばらなきゃ」と…。他人からの評価がほしくて自分を追い込んでしまい、結果として体調を崩してしまった。

でも、そのまま突き進んでも何も変わらないんですよね。今は、知り合いの92歳のおばあちゃんから「今日を楽しく生きることが大事だよ」という言葉をいただいて「そうか、自分が楽しいと思えたらいいんだ!」と思えるようになりました。だからまずは自分軸で、楽しいことをシンプルに追求してみるといいと思います。

――親の言葉や家庭の空気は、想像以上に子どもに影響しますよね。みほははさんはどんな子ども時代を過ごしていましたか?

みほはは:私は、子どものときから人と比較されることが多かったんです。3姉妹の長女で、親も期待を込めてくれていたからだと思うんですが…冗談まじりにいじられることも多かった。それを恨んではいませんが、自分の見た目にも、好きな絵にも自信がなく、自己肯定感が低いまま生きてきてしまいました。

でも、夫と出会ってから「見た目が優れているかどうかよりも『好みかどうか』だよね」などと冷静な言葉をかけてもらうようになり、少しずつ考え方が変わりました。私の人生には、巡り合わせのように助けてくれる人が現れるんです。本当にありがたいです。

取材・文=松本温美

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