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息子の習い事が生活の中心になっていた… 子どもに依存しないために必要なこと【著者インタビュー】

  • 2026.8.10

【漫画】本編を読む

「我が子のためなら、なんでもしてあげたい」この気持ちは、親として自然なものだろう。しかし、その愛情ゆえの行動が、いつの間にか子どもを苦しめる“呪縛”に変わってしまうとしたら……。

『勝たないと意味がないでしょ? ~全部あなたのため・母の呪縛~(幸せの裏側シリーズ)』(みほはは/KADOKAWA)は、息子のスイミングのサポートに全力を注ぐ専業主婦・可奈の物語だ。スクール内で選抜された「選手コース」で、息子の想太がトップになったことをきっかけに、可奈の情熱は次第にエスカレート。やがて想太の心を少しずつ蝕んでいく。そして可奈は、「息子のため」と信じて疑わなかった行動が「全て自分のためだった」という現実に直面する。

子どもを信じて任せることと、親として全力でサポートすることのバランス。そして、ママ友との軋轢、夫婦のすれ違い。自身の体験から着想を得ながら、現代家族の悩みを描いた本作について、著者のみほははさんに話を伺った。

――本作は「息子の習い事」を通して、主人公である母親の意識の変化が描かれているところも見どころです。子どもの教育方針や、親子でのコミュニケーションの取り方などを見直すために、みほははさんは何が大事だと考えますか?

みほははさん(以下、みほはは):第三者からの目は大事ですよね。私たちは夫が水泳経験者なので、本当に家族ぐるみで息子のスイミングに力を入れていました。しかもそれが正しいことだと思い込んでいたので、そこに気づくためには他者の力が必要だった。

第三者からの目以外にも、子どもの変化に気づけるような親の心の余裕も必要だと思います。

――本作では母親自ら心療内科に通うようになったシーンが描かれています。悩み苦しむシーンも赤裸々に描いていますが、このストーリーはどのように組み立てたのでしょう?

みほはは:編集さんから提案いただいて、このシーンを取り入れました。ただ、実際に私も夫に連れられて心療内科に通うようになった過去があるんです。当時の私は、心身の不調を抱えながらも、その深刻さに気づかず過ごしていました。

私の親世代は心療内科や精神科に強い抵抗感がある方も多いようで、実際に親へ相談したときには「(心療内科ではなく)他の方法でなんとかしてほしい」と言われ、最初は内科に通っていました。しかし治療の限界を感じ、かかりつけ医のアドバイスをもとに夫が心療内科に連れて行ってくれたんです。

だいぶ落ち着いてきた今、当時を振り返ると、きっかけがないと第三者にヘルプを出すことも、気づくことも難しいなと思います。でも一歩進むためには、自分の状況を少しずつでも受け入れていく必要がありますね。

取材・文=松本温美

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