1. トップ
  2. エピソード
  3. 「口裏合わせてくれてありがとう」彼からの誤送信で、嘘を知った日

「口裏合わせてくれてありがとう」彼からの誤送信で、嘘を知った日

  • 2026.8.9
ハウコレ

彼が切り出したのは、私が初めて聞く話でした。私はこれまでの報告を1つずつ疑い直していました。

充電中のスマホに、彼から、私の知らない話の続きのようなメッセージが届きました。

宛先の違う一言

付き合って2年になる彼とは、連絡の頻度も内容も落ち着いてきた頃でした。前日の予定を、彼は友人との飲み会だと言っていて、実際に彼と友人のどちらのSNSにも、その飲み会の様子が投稿されていました。それなのに届いたのは「口裏合わせてくれてありがとう」という一言。口裏。その言葉を、私は何度も読み返しました。

既読をつけたまま

浮気という言葉が浮かんでから、想像は勝手に進みました。相手は誰なのか。飲み会は本当にあったのか。私は返事の代わりに「これ、どういう意味?」とだけ送りました。すぐに着信が鳴り、出ると彼は「違うんだ。会って話させてほしい」と繰り返しました。声は焦っていましたが、その理由までは電話越しに判断できませんでした。

カフェで聞いた本当の話

翌日に待ち合わせたカフェで、彼は注文した水に口をつけないまま切り出しました。「転職の最終面接に行ってた。落ちたら格好悪くて言えなかった」飲み会は嘘で、友人に口裏を合わせてもらっていたこと。SNSの写真は、面接のあとに終盤だけ顔を出して撮ったものだったこと。面接は通らなかったこと。彼はテーブルの1点を見ながら、順番に話していきました。浮気ではありませんでした。それでも、2年一緒にいる私には嘘をつき、友人には本当のことを話していた。その事実のほうが、あとを引きました。

そして...

「浮気より、嘘のほうがずっと怖いよ」そう伝えると、彼は初めて顔を上げてうなずきました。関係は続いています。ただ、彼の報告をそのまま受け取れるようになるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ