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【ホラーミステリー】“妻が用意した朝食のバター”を妻の分まで使い切る夫!“食いつくし系夫”から着想を得たシーンが話題【作者に訊く】

  • 2026.8.8
妻の分もバターを全部使いきる夫 鳩ヶ森(@hatogamori)
妻の分もバターを全部使いきる夫 鳩ヶ森(@hatogamori)

“夫”という生き物は、なぜ余計なひと言を言ってしまうのだろうか?「君は気にしなくていい」と言うのなら、いちいち言わなくていいのに…と妻は心でつぶやいていた。目の前の夫は「朝食で出している2人分のトーストとバター…そのバターをすべて自分のトーストに塗ってしまう男」だった。2人の夫婦関係は破綻寸前、いやもう破綻していたのかもしれない。10年前のあの日、4歳だった娘が行方不明になった日から――。本作『仮門(かりもん) 消えた少女―10年目の真実』を描いたのは、漫画家の鳩ヶ森(@hatogamori)さんである。2023年2月に「第2回 朝日ホラーコミック大賞」の漫画部門で大賞を受賞した新進気鋭の作家だ。鳩ヶ森さんに本作について話を伺ってみた。

気が利かないのは、もはや現代の妖怪

自分のことしか考えていない夫の一挙一動が夫婦間に距離を生んでいることに彼は気づいているのだろうか? 鳩ヶ森(@hatogamori)
自分のことしか考えていない夫の一挙一動が夫婦間に距離を生んでいることに彼は気づいているのだろうか? 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P001 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P001 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P002 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P002 鳩ヶ森(@hatogamori)

本作「仮門(かりもん) 消えた少女―10年目の真実」は2023年9月にSNSにて連載がスタートした。当初はサブタイトルを「犯人を予想する漫画」としていて、読者と一緒に犯人を考察していく作品スタイルで徐々に人気を集めた。

特に注目を集めたのは第4話の“夫が妻の分のバターまで使い切っている”シーンだ。以前SNSで話題になった“食いつくし系夫”から着想を得たという作者の鳩ヶ森さんは「『家族4人分の餃子を焼いたら子どもの分も含めほとんどたいらげてしまった』『食いつくされないように冷蔵庫に鍵をかけたら破壊しようとした』など、にわかには信じられないエピソードがたくさん報告されていて、もはやこれは現代の妖怪譚なんじゃないか、いつか漫画に描けたらいいなと企んでいたものです」と、描いたきっかけを語る。

本作に登場する夫は食いつくし系ではなく単に“気が利かない男”とのことだが、「根は同じだと思っています。つまりは『妻の食べ物』に意識が向かない男です。妻も自分と同じように腹が空くし食べる人間なのだ、という当たり前の前提が脳から抜け落ちている。こういうタイプの男性を描こうとしたときに頭に浮かんだのが“朝食のバター”でした」と語る鳩ヶ森さん。その独自の構想は多くの反響を呼んだ。

ホラーでありながらミステリー、些細な日常のシーンすら怪しく見えてくる!ぜひ、犯人を考察しながら読んでみてほしい。

取材協力:鳩ヶ森(@hatogamori)

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