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「家でやるより水道代もかからないんで」公園に小型プールを持ち込んだ母親。だが、母親の主張に感じた違和感とは

  • 2026.8.9
「家でやるより水道代もかからないんで」公園に小型プールを持ち込んだ母親。だが、母親の主張に感じた違和感とは

水飲み場の近くにあった小さなプール

暑さが少し和らぎ始めた、夏の夕方のことです。

私は幼い息子を連れて、家から歩いて十分ほどの公園へ出かけました。

日中よりは過ごしやすくなっていたものの、まだ蒸し暑さが残っています。

息子を遊具で遊ばせたあと、私は広場の端にある木陰のベンチへ向かいました。

そこで、水飲み場の近くの芝生に、小さなビニールプールが置かれていることに気づきました。

家庭のベランダなどで使う、一人か二人用の浅いプールです。

中では幼稚園くらいの女の子が座り、水を手ですくって遊んでいました。

プールから数メートル離れた水飲み場では、女の子の母親らしき女性が、小さなバケツに水を入れています。

女性は水の入ったバケツをプールまで運び、中へ流し入れると、再び水飲み場へ戻っていきました。

プールをいっぱいにするほどの深さではありませんでしたが、底には子どもの足首が隠れる程度の水が張られていました。

「僕もやりたい」

息子は水遊びをしている女の子に気づき、そちらへ歩き出しました。

私はすぐに息子のそばへ行き、プールに近づきすぎないよう手をつなぎました。

すると、バケツを持って戻ってきた女性が、私たちに気づいて声をかけてきました。

「暑いですよね。よかったら、お子さんも少し入りますか?」

思いがけない誘いに、私はすぐには返事ができませんでした。

世間話の中でこぼれた本音

息子は入りたそうにしていましたが、着替えもタオルも持ってきていません。

それ以前に、公園へ個人のプールを持ち込み、水飲み場の水を使ってもよいのかが気になりました。

「ありがとうございます。でも、今日は何も持ってきていないので」

私は誘いを断ったあと、プールのほうを見ながら尋ねました。

「ここでプールを出しても大丈夫なんですか?」

責めるつもりはなく、単純に公園のルールを知っているのか聞いたつもりでした。

女性は少し考えるような顔をしましたが、すぐに笑いました。

「特に何も書いてなかったので、大丈夫かなと思って」

「前に水遊びしている子も見たことがありますし」

確かに、水飲み場で子どもが手足を洗っている姿なら、私も見たことがあります。

しかし、家からプールを持ち込んで水をためるのとは、少し違うように感じました。

私が返事に迷っていると、女性はバケツの水をプールへ注ぎながら続けました。

「家の前だと狭いし、終わったあとの水を流すのも面倒なんですよ」

「ここなら広いし、家でやるより水道代もかからないんで」

女性は冗談を言うような軽い口調でした。

私は思わず女性の顔を見ましたが、悪いことをしているという意識はないようでした。

公園の水道は誰でも利用できるものですが、個人のプールを満たすために自由に使ってよいものなのか、私には分かりません。

少なくとも、水道代がかからないことを理由に使うという考え方には、違和感が残りました。

「そうなんですね…」

結局、私は曖昧に答えることしかできませんでした。

息子には「今日は水遊びの準備をしていないから、遊具で遊ぼう」と声をかけ、少し離れた場所へ移動しました。

振り返ると、女性はまた空のバケツを持ち、水飲み場へ向かっていました。

その公園でプールの使用が禁止されていたのかは分かりません。

それでも、みんなが使う設備を自宅の水道代わりにすることを、当然のように話す姿には、最後まで引っかかるものが残りました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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