1. トップ
  2. マンガ
  3. 明日が最期かもしれない。弟を突然亡くした私が「死」の準備をする理由

明日が最期かもしれない。弟を突然亡くした私が「死」の準備をする理由

  • 2026.8.7
明日が最期かもしれない。弟を突然亡くした私が「死」の準備をする理由 (C)きむらかずよ/KADOKAWA
明日が最期かもしれない。弟を突然亡くした私が「死」の準備をする理由 (C)きむらかずよ/KADOKAWA

お酒を飲むと財布のヒモがゆるくなる父、よその子でも平気でしかり飛ばす母、素直になれない姉、そしてヤンチャだけれど誰からも好かれた弟。そんな家族の日常を一変させたのは、深夜にかかってきた警察からの電話でした。「息子さんが事故に遭われまして…。もしかしたら容体が危ないかもしれません」。急いで病院へ向かうと、すでに息を引き取っていて――。

高校生の時に16歳の弟を事故で亡くしたきむらかずよさんが、その経験をもとに、肉親を突然失った家族の悲しみと再生をつづったコミックエッセイ『16歳で帰らなくなった弟』。今回は、大反響だった本編では描かれなかった、弟との別れをめぐるエピソードをお送りします。

突然の別れを経験した家族の姿を通して、当たり前に過ごせる日々や、家族と向き合うことの大切さをあらためて考えさせられます。

※本記事はきむらかずよ著の書籍『16歳で帰らなくなった弟』から一部抜粋・編集しました。

死ぬ準備をしていると言ったら笑われるでしょうか (C)きむらかずよ/KADOKAWA
死ぬ準備をしていると言ったら笑われるでしょうか (C)きむらかずよ/KADOKAWA
相続でもめている姿も見た (C)きむらかずよ/KADOKAWA
相続でもめている姿も見た (C)きむらかずよ/KADOKAWA
どうしてほしいか記録しておかないと誰にもわからないな (C)きむらかずよ/KADOKAWA
どうしてほしいか記録しておかないと誰にもわからないな (C)きむらかずよ/KADOKAWA
もしかしたら最期は明日かもしれない (C)きむらかずよ/KADOKAWA
もしかしたら最期は明日かもしれない (C)きむらかずよ/KADOKAWA
それはお母さんがかわいそうよ (C)きむらかずよ/KADOKAWA
それはお母さんがかわいそうよ (C)きむらかずよ/KADOKAWA
お母さんがこう書いてるから! (C)きむらかずよ/KADOKAWA
お母さんがこう書いてるから! (C)きむらかずよ/KADOKAWA
死を見つめるって生きる意識が変わるな (C)きむらかずよ/KADOKAWA
死を見つめるって生きる意識が変わるな (C)きむらかずよ/KADOKAWA
毎年見直しも必要だな! (C)きむらかずよ/KADOKAWA
毎年見直しも必要だな! (C)きむらかずよ/KADOKAWA

『16歳で帰らなくなった弟』の著者のきむらかずよさんに、弟さんについて、そして今改めて思うことについてうかがいました。

——弟さんがある日突然帰らぬ人となり、現実を受け止められない日々が続いたかと思います。弟さんがいなくなったことを強く実感したのは、どのような時でしょうか。

きむらさん「それまで賑やかだった家が、シーンと静かになりました。毎日8時になると来ていた友達も来なくなり、こんなに家の中が変わるのか…とひしひしと感じました。

でも、弟が亡くなった後も『ただいま』と帰ってくるような気配を感じたことは、一度や二度ではありません。おそらく両親も同じように感じていたと思います」

——きむらさんがエンディングノートを書いているというエピソードがありました。差し支えなければ、どのようなことを書いているか教えていただけますか?

「何より大切にしているのは、子どもへのメッセージです。どんな気持ちで育ててきたか、どれだけ大切に思っているかなどを、一人一人に向けて書いています。

自分自身に関しては、リアルな話ですが、もし突然意識不明になったらどうしてほしいのかを記しています。

例えば、口から食べ物が食べられなくなったら延命措置はせず、自然に逝かせてほしいこと。胃ろうは望まない…といったことです。家族葬で連絡してほしい人についても書いていますね」

——改めて、弟さんはきむらさんにとってどんな存在でしたか?

「負けず嫌いなところは似ていたかもしれませんが、性格は私が陰なら弟が陽。すべてにおいて真逆でした。自分にないものを全部持っているような弟を、心のどこかでいつも羨ましく思っていました」

きむらさんの辛い経験から考えさせられるのは、今ある日常は実は「当たり前」ではない、ということ。平穏無事に暮らせる日々のありがたさに改めて気付かされます。時には立ち止まり、毎日をより丁寧に生きることを意識したいものです。

【著者プロフィール】

きむらかずよ

イラストレーター。小学1年生の時にプレゼントされた漫画『うわさの姫子』に衝撃を受け、漫画やイラストを描くように。現在は3人の子育てをしながら、新米保育士としても奮闘中。交通事故で亡くなった弟のことを綴った「16歳で帰らなくなった弟」にてデビュー。

著=きむらかずよ/『16歳で帰らなくなった弟 外伝』

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ