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頭皮のにおい研究を行うミルボンの水野真吾さんに伺う「頭皮臭の対策」

  • 2026.8.7

人混みや電車の中などで他人の頭が近づいた時、思わず頭皮や髪の臭さに閉口するという経験はありませんか。猛暑でも、いつもクリーンな頭皮でいるための基礎知識と対策を、頭皮のにおい研究を行うミルボンの水野真吾さんに伺います。

<Profile>
水野真吾(みずのしんご)/ミルボン 開発本部 アソシエイト

ミルボン 開発本部 先端技術研究部 基礎研究G 安全性評価室 研究員。頭皮・皮膚および安全性の基礎研究を専門とし、あらゆるカテゴリーの製品の安全性評価にも携わる研究者。

女性の頭皮臭の不快度が最も高くなるのは40代

Hans Neleman/Getty Images

日本人女性約1000名を対象に頭皮のにおいを調査したミルボン。女性の頭皮臭が5種類に分類され、年代別の傾向もあることを明らかに。

「20代はヨーグルトのような酸味が強い傾向。30、40代になると納豆のような蒸れた感じに変化、50代はろうそくのようなにおい。もう2種、油っぽいにおいと香ばしいにおいを加えると全5種と頭皮臭も年代で変化していくことがわかりました。また、においの強度を不快度として調査。不快度のピークは40代で、50代でぐんと低下することがわかりました。

50代で不快度が下がる原因は、頭皮臭の一番の原因、皮脂分泌量が減るためと推察されます。皮脂自体はそこまでにおいませんが、過剰な分泌や洗い残しが空気や紫外線で酸化することで臭いの元に。また頭皮に存在するさまざまな常在菌が皮脂を分解することで臭いの原因物質を作り出します。脂質の多い食生活や睡眠不足などによっても皮脂量は増え、臭いが強くなる可能性も考えられます。頭皮臭対策は、皮脂が臭いの原因物質に変化しないよう適切な洗髪で頭皮をクリーンに保つことが第一。生活習慣の見直しも大切です」

1. シャンプー前、1分半の予洗いが一番大事

汚れのほとんどは、ぬるま湯(38℃程度)で1分半、しっかり予洗いをすることで落とせると考えられています。時間は髪の長さやスタイリング剤の種類などで前後しますが、頭皮と髪に水分が十分に行きわたると、毛髪はシャンプー後のように柔らかくなるのが目安です。なお、お湯の温度が高いと頭皮のかゆみ、乾燥につながり、臭いの元につながる皮脂を過剰に分泌させる場合があるのでぬるま湯で洗いましょう。

2. シャンプーは頭皮を洗うイメージで

シャンプー剤は手のひらで泡立ててから頭皮につけ、指の腹でマッサージするように洗います。こうすると毛穴に詰まった皮脂汚れも取り除きやすくなります。予洗いをしっかりしていれば、シャンプーでより効率的に汚れが落とせます。またシャンプーの泡立ちもよくなるので、髪同士の摩擦が減り、髪のケアにもつながります。頭皮臭に特化してシャンプー剤の成分を選ぶなら、ポリフェノールの一種、カキタンニンや炭酸に注目を。

3. トリートメントも十分に洗い流しを

シャンプー剤の洗い残しは頭皮トラブルの原因になり得るので、素髪感を感じるまで洗って。特に首や耳の後ろ辺りは洗い残しが多いので丁寧に。髪にしっとり感が欲しいと、トリートメントを少し残す人がいると聞きます。トリートメントもしっかり洗い流してこそ安全に使え、機能が発揮されます。

4. 暑くても洗髪後はドライヤーでしっかり乾かす

洗髪後に生乾きのまま放置するのも臭う原因に。しっかり乾かすことが大切ですが、夏はドライヤーを使うとまた汗をかいて嫌という人も。手早く乾かすために速乾用のアウトバストリートメントの活用を。なおミルク系や重めのオイルは乾くまで時間がかかりがちですが、さらさら仕上げをうたった軽いテクスチャーのオイルは早く乾きやすいです。オイルは少量を手のひら全体、指の間まで薄くのばしてから、髪全体になじませると薄づきに。その後、温風と冷風を数十秒ごとに交互にかけるとより早く乾きます。

5. スペシャルケアやヘッドスパは楽しみながら

予洗いに始まる基本ケアを毎日徹底していても、臭いや不快感が残る場合は、週に1回ほど頭皮クレンジングや炭酸シャンプーのようなスペシャルケアや、プロの手によるヘッドスパを取り入れて。スペシャルケアは心地よさもあるので、いろいろ試して楽しんでいただければと思います。

6. 臭い・ベタつきの予防ケアにドライシャンプー

頭皮のベタつきや臭いを一時的に抑えるドライシャンプー。皮脂吸着成分を含むものと含まないものと大きく2タイプ。爽快感のある成分が入っているものが多いようです。日中にすっきりしたい時はもちろん、猛暑で汗だくになりそうな日は予防として外出前に使用するのをお勧め。ただ、汚れを落とすものではないので、夜のシャンプーできちんと落としましょう。

初出:リシェスNo.56 2026年6月26日発売

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