1. トップ
  2. エピソード
  3. 「せっかく来たんだから、写真くらいいいでしょ」産後翌日の突然の面会。だが、見かねた夫が止めた理由

「せっかく来たんだから、写真くらいいいでしょ」産後翌日の突然の面会。だが、見かねた夫が止めた理由

  • 2026.8.6

産後翌日にやってきた義家族

長女を出産した翌日のことです。

ほとんど眠れないまま朝を迎えた私は、ベッドから起き上がるだけでも時間がかかる状態でした。

その日の午前中、夫は私に必要なものを買うため、近くの店へ出かけていました。

ようやく少し休めそうだと思った矢先、病室のドアがノックされます。

返事をすると、入ってきたのは義父と義母、そして義妹でした。

義実家から産院までは車で3時間ほどかかります。遠方だったため、面会に来るとしても事前に連絡があるものだと思っていました。

「驚いた?赤ちゃんの顔を見たくて来ちゃった」

義母はうれしそうに言いましたが、私には訪問の連絡が一切ありませんでした。

赤ちゃんは私のベッドのそばで眠っていました。

義父と義妹は、そっと顔をのぞき込むと、すぐにスマートフォンを取り出します。

「写真を撮ってもいい?」

そう尋ねられましたが、私はまだ気持ちの整理がつきませんでした。

「すみません。今日は私も疲れているので、写真はまた今度でもいいですか」

できるだけ角が立たないように伝えたつもりでした。

ところが義母は、少し不満そうな顔をします。

「せっかくここまで来たんだから、写真くらいいいでしょ」

義妹からは、赤ちゃんだけでなく、私も一緒に写るよう勧められました。

髪も整えておらず、体を起こしているだけでもつらい状態です。

「今は撮らないでください」

今度ははっきり伝えましたが、義家族は「一枚だけだから」となかなかスマートフォンをしまってくれません。

悪気がないことは分かっていました。それでも、私の都合より、自分たちの喜びを優先されているようで苦しくなりました。

戻ってきた夫が気づいたこと

それからしばらくして、買い物を終えた夫が病室へ戻ってきました。

義家族の姿を見て驚いた夫は、私の顔を確認すると、すぐに事情を察したようです。

「来るなら、先に連絡してほしかった」

夫がそう言うと、義母は笑いながら答えました。

「連絡したら気を使わせると思って。顔を見たらすぐ帰るつもりだったのよ」

「でも、休んでいるところに突然3人で来たら、余計に気を使うよ」

夫は声を荒らげることなく、静かに続けました。

「写真も、本人が嫌だと言ったなら今日はやめよう。赤ちゃんだけじゃなく、産んだ本人の体調も考えてほしい」

その言葉を聞き、義父が先にスマートフォンをしまいました。

義妹も「ごめんなさい。少し浮かれていたかも」と小さく謝ります。

義母はしばらく納得できない様子でしたが、夫からもう一度「今日は休ませてあげて」と言われ、ようやく帰り支度を始めました。

3人が病室を出たあと、私は一気に力が抜けました。

「俺には、今日行くって連絡はなかった。気づけなくてごめん」

夫の言葉に、私は首を横に振りました。

「来てくれたことが嫌だったわけじゃないの。ただ、先に聞いてほしかった」

後日、夫から義家族へ、面会や訪問の前には必ず連絡すること、写真は本人の了承を得てから撮ることを伝えてもらいました。

義母とは少し気まずい期間が続きましたが、それ以降、突然訪ねてくることはなくなりました。

お祝いしたい気持ちがあっても、産後の母親には休息が必要です。あの日、夫が私の気持ちを代わりに伝えてくれたことを、今でもありがたく思っています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ