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残業、徹夜、休日出勤の先に待っていた「ボーナス0」…絶望した47歳SEが“人生のデバッグ”を始めた100日間戦争【作者に聞く】

  • 2026.8.6
激務続きでも頑張ってきたのに、ボーナス0。心が折れてしまった…。 画像提供:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)
激務続きでも頑張ってきたのに、ボーナス0。心が折れてしまった…。 画像提供:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)

夏休みにおすすめしたいウォーカープラスの人気漫画から、TOME(@tome_ura)さんによる「100日後に退職した47歳」を紹介する。連日の残業や休日出勤を乗り越えても返ってきたのは「ボーナスなし」の一言。会社の評価に絶望した47歳のシステムエンジニアが、退職までの100日間を描いたブラックユーモア満載の実録エッセイである。

努力の報酬は「なし」という現実

「100日後に退職する47歳」1日目 画像提供:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)
「100日後に退職する47歳」1日目 画像提供:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)
「100日後に退職する47歳」2日目 画像提供:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)
「100日後に退職する47歳」2日目 画像提供:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)
「100日後に退職する47歳」3日目 画像提供:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)
「100日後に退職する47歳」3日目 画像提供:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)

2023年度の夏季賞与は全体では増加傾向だった一方、業界や企業によって差は大きかった。ソフトウェア開発に携わっていたTOMEさんは、クライアント対応に追われながらテストと修正を繰り返し、残業や徹夜、休日出勤も日常茶飯事。それでも最終評価は振るわず、「今期のボーナスはなし」と告げられる。頑張るほど仕事だけが増え、報酬は減るという、笑うしかない現実が転職を決意する引き金となった。

2021年に始めた連載は100日間毎日更新を続け、フォロワー約400人から最終話では6万人超へと成長。SEならではのトラブル対応や疲弊していく日常が同業者の共感を集め、2023年8月1日からはAmazonプライムでドラマ配信もスタートした。

漫画が現実を追い越した!?

「アプリを作るよりも短時間でいろいろ発信できておもしろそう」と感じたことから漫画制作を始めたTOMEさん。当初は会社で起きた出来事を投稿していたが、「100日後に退職する47歳」のタイトルを付けた作品が突然拡散。「2日目以降の内容はそれから考えました(笑)」と振り返る。

連載開始当初は退職を決めていたわけではなく、「いい転職先が見つかったら考えてもいいかな」という程度の気持ちだったという。しかし漫画を描き続けるうちに現実の気持ちも変化し、転職活動を開始。気が付けば70日目を描いている頃には、本当に会社を辞めていた。「漫画を描くことに少し会社への罪悪感があり、居づらくなったのかも知れません...」と当時を語った。

評価されない職場を離れて見えたものとは?

転職を決断した理由については、「職場との相性の悪さがあった」と分析する。物静かな性格に対し、職場は根性論が色濃く、「会社に評価されていないのでは」と感じたことも大きかったという。

転職後については、「よかったことも、悪かったこともある」と率直に話す。前職で気まずくなった人と会わずに済む気楽さがある一方、関係を修復する機会は失われた。待遇も「前職のボーナスを含めなければ、今の会社の方がよいくらい」と振り返った。

また、ソフトウェア業界では新技術を学び続ける姿勢が欠かせず、「AI関連の技術がすごい勢いで発展しているので、置いて行かれないようにしようと思います」と語るほか、「競技プログラミングでスキルを磨いておくとよいと思いました。理由は漫画を読んでいただければわかります(笑)」と笑いを交えてアドバイスした。

ブラックな100日間の先に待っていた転機

連載完結から約2年を経て、作品はドラマ化された。映像化の話を受けたのは100日目を投稿した当日だったというが、実現までには紆余曲折もあった。それだけに「今回ついに配信が開始されて、素直にうれしいです。『人生、嫌なこともあれば良いこともあるなぁ』と、感じています」と喜びを語る。

報われない残業の日々も、ボーナスゼロの通知も、結果的には人生を大きく動かす伏線だったのかもしれない。

■取材協力:元アプリ開発者47歳(@tome_ura)

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