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詮索好きな隣人から彼女を守るはずが、俺は彼女自身を傷つけていた

  • 2026.8.7
ハウコレ

彼女の腕を引いて玄関を閉めた俺に、彼女は問いを投げました。

答えるには、前の交際が終わった経緯から話すしかありませんでした。ドアの外で足音が止まるたび、俺は彼女との会話を途中で切っていました。

前の失敗

斜向かいに住む年配の女性は、引っ越しの挨拶の翌日から、俺の生活を細かく知りたがりました。当時付き合っていた人は、玄関先で名前と勤め先を聞き出され、いつの間にか撮られていた写真をご近所に見せて回られました。

人目を気にして外を歩けなくなったその人は、俺の部屋に来なくなり、そのまま離れていきました。管理会社に相談しても、挨拶と世間話の範囲だと言われて終わりでした。

増やした約束

いまの彼女と付き合い始めてから、俺は約束を増やしました。訪ねる日は事前に知らせてもらい、玄関では声を落としてもらう。靴は箱へ、傘は室内へ。帰り際には必ず言いました。

「周りを見てからドアを開けて」

理由を話せば、彼女まで怖がらせると思っていました。彼女の表情が少しずつ曇っていくことに、俺は気づいていませんでした。

玄関の内と外

あの日、ドアの外から彼女の声と、あの住人の質問が聞こえました。俺は急いで玄関を開け、彼女の腕を引きました。「すみません、急いでいるので失礼します」部屋に入って鍵を閉めた俺に、彼女は言いました。

「私のこと、そんなに隠したいの」

その一言で、自分のやり方が彼女をどれだけ傷つけていたかを知りました。

「隠したいんじゃない。君を、前と同じ目に遭わせたくなかったんだ」

俺は初めて、前の交際が終わった経緯を全部話しました。

そして...

数週間後、2人で新しい部屋の内見に行きました。日当たりを確かめる彼女の横顔は、玄関の外を一度も気にしていませんでした。守り方を間違えた分は、これから並んで歩く時間で返していくつもりです。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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