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「昨日はもっと安かっただろ」洗剤の値段に納得しない客。店員が売り場を確認して分かった勘違い

  • 2026.8.3

表示された金額が違う

夕方、日用品を買うために、近所のドラッグストアへ立ち寄ったときのことです。

レジに並んでいると、前のほうから、少し強い口調の声が聞こえてきました。

声の主は、洗剤を一つ持った年配の男性客です。

「これ、昨日はもっと安かっただろ」

男性はレジの画面に表示された金額を指しながら、店員に尋ねていました。

対応していた若い店員は、商品を確認しながら答えます。

「申し訳ございません。売り場の表示を確認してまいります」

ところが男性は、納得できない様子で続けました。

「確認しなくても、棚に安い値段が出ていた。表示どおりに売るのが普通じゃないのか」

店員は言い返さず、近くにいた別のスタッフへ声をかけました。

その間にも、男性は「昨日も見た」「値札が分かりにくい」と、不満を口にしています。

後ろの列は少しずつ長くなり、並んでいた人たちも、困ったように成り行きを見守っていました。

似た商品の値札でした

しばらくして、売り場を確認したスタッフが戻ってきました。

手には、売り場から持ってきた価格表示の札があります。

「お待たせいたしました。お客様がご覧になったのは、こちらの商品のお値段かと思われます」

札に書かれていたのは、同じメーカーのよく似た洗剤でした。

ただし、男性が持っていたものより内容量が少ない商品です。

パッケージの色や形が似ていたため、遠目には同じ商品に見えたのかもしれません。

店員は、男性が持っている洗剤と価格札の商品を並べながら、違いを説明しました。

「こちらは容量の少ない商品でして、お持ちの商品とは価格が異なります。分かりにくい並びになっており、申し訳ございません」

男性は二つの商品を見比べ、しばらく黙っていました。

それでも気持ちが収まらなかったのか、少し不満そうな声で言います。

「紛らわしい置き方をするから、間違えるんだよ」

店員はもう一度頭を下げました。

「ご意見は売り場の担当者にも共有いたします。こちらの商品は、表示されている金額での販売となりますが、いかがなさいますか」

男性は少し考えたあと、洗剤をレジ台へ戻しました。

「じゃあ、今日はやめておく」

先ほどまでの勢いはなく、そのまま店を出ていきました。

店員は洗剤を脇へ置き、並んでいた客へ向き直ります。

「お待たせして申し訳ございません。次のお客様、どうぞ」

値段の違いは、店側の不正でも値上げでもなく、似た商品を見間違えたことが原因でした。

ただ、商品がよく似ていれば、勘違いしてしまうことはあるかもしれません。

声を荒らげる前に一度確認するだけで、もっと早く解決できたのではないか。流れ始めた列を見ながら、私はそう感じました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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