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「汚れるしメールでよくない?」猛暑に汗だくで働く郵便配達員を笑う中学生……友達が返したスカッとする“神対応”とは【作者に聞く】

  • 2026.8.3

連日猛暑が続く厳しい夏の日。汗をかきながらマンションのポストへ郵便物を届けていた配達員の耳に、談話室から聞こえてきた中学生たちの話し声。

「汗だくだし、汚れるし。メールでよくない?」

自分たちが日常的に行っている仕事を目の前で否定され、深く落ち込んでしまった配達員。しかし、その言葉を聞いていた友達が放った一言が、暗くなった空気を一変させる――。

元宅配業者としての経験を持ち、自身のブログやSNSで物流・配達現場の日常を描く元トラックドライバーの漫画家・ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)さん。今回は、人気ブログ『運び屋ゆきたの漫画な日常』より、エピソード「汗だく配達員」を紹介するとともに、現場の実態や世間の意識の変化についてゆきたさんへのインタビューを交えて届ける。

「じゃあ、これ九州まで届けてよ。63円で」 友達が教えた、社会を支える仕事の圧倒的な価値

画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
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猛暑の中、バイクを走らせて届ける泥臭い仕事に対して発せられた「あんな仕事したくない」という言葉。ショックを受ける配達員だったが、会話を聞いていた友達の神対応が光った。

友達は「じゃあ、これ九州まで届けてよ。63円で」と手紙を差し出し、「山の中だよ? 3日以内にね」と付け加えたのだ。たった1枚の切手で遠く離れた場所まで確実に届くという仕組みと、それを過酷な現場で支える配達員が存在するからこそ成り立つ日常の価値を、鋭いロジックで見事に伝えてみせたのだった。

このエピソードを読んだ同業者からは、「酷暑の中で汗だく訪問したら嫌な顔をされた経験がある。お友達の言葉に救われた」「快適な生活ができるのは裏で動いてくれる人がいるからこそ」といった共感や感謝の声が多数寄せられている。

昔から存在する「配達業務に対する偏見」について、ゆきたさんは次のように振り返る。

「私自身、長く宅配の仕事をしてきましたし、今もしておりますが、残念ながら昔からときどき見かける光景でした」

コロナ禍と宅配需要の高まりで変化した「世間の目」。若い世代に芽生えるエッセンシャルワーカーへの敬意

しかし、ここ数年で物流や配達という仕事に対する社会全体の視線には明確な変化が生まれてきているという。

ゆきたさんは社会の意識の変化について、こう語る。

「近年は宅配需要の高まりや、特にコロナ禍の中で社会生活に不可欠な仕事(エッセンシャルワーカー)であると認知されたことで、世間の見方がだいぶ変わってきたようにも感じております。今回の漫画に出てくるお友達の言葉などを聞くと、特に若い世代の中でこうした理解が広がっているのかなと感じます」

酷暑や極寒のなかでも、誰かの想いや大切な荷物を届けるために街を走り続ける配達員たち。当たり前のように享受している便利な暮らしの裏側には、現場で汗を流す人々の存在がある。友達の素敵な言葉を描いた本作は、私たちが普段忘れてしまいがちな「当たり前への感謝」を思い出させてくれるはずだ。

取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

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