1. トップ
  2. エピソード
  3. 「私、お金の管理はほんとに苦手なの」と伝えてきた妻→義父の対応に心温まった瞬間

「私、お金の管理はほんとに苦手なの」と伝えてきた妻→義父の対応に心温まった瞬間

  • 2026.8.1

結婚前に聞いていた一言

付き合っていた頃、外食の会計で妻がレシートを畳まずに鞄へ入れるのを見て、こういうところは大らかなんだなと思ったことがあります。

結婚の話が出たとき、本人から先に言われました。

「私、お金の管理はほんとに苦手なの」

「苦手っていうのは、使いすぎるってこと?」

「そうじゃなくて、管理するのが続かないの」

浪費するタイプではないのは分かっていたので、そのときは深く聞きませんでした。

実際に困った場面を、まだ一度も見ていなかったからです。

通帳が家になかった

数か月後、家計をどうするかという話になり、お互いの資産を出しました。

妻の貯金は620万円。ただ、その通帳は家にありませんでした。義父が結婚前からずっと預かっていたのです。

給料が入るたびに決まった額を移し、年に一度、残高を書いた紙を渡す。それを10年続けてくれていました。

「通帳を、これからは任せてもいい?」

「いいけど、お義父さんはどう思うかな」

「もう相談したの。そうしなさいって」

週末に義父の家を訪ねると、通帳と印鑑、それに記録のノートが用意されていました。

手渡されるときに一言だけ、あとは頼みますと言われます。恩着せがましさは、まったくありませんでした。

娘の金に手をつけない10年を、義父は当たり前の顔で過ごしてきたのだと思います。

役割が決まってからの暮らし

引き継いでから、うちの形はすぐ決まりました。

生活費は私の口座から出し、妻の620万円は動かさずに置いておく。

もしものときのための備えとして、そのまま残す形です。

そのかわり、家の中の段取りは妻が回しています。買い物の量も、来客の日程も、私が考えるより早く決まります。

「今週の分、これで足りる?」

「足りる。というか、余る」

お金の話でもめたことは、あれから一度もありません。誰かが我慢しているわけでもなく、向いているほうが持っているだけです。

苦手だと先に言ってくれたおかげで、こちらは遠回りをせずに済みました。もし黙っていられていたら、何年かあとに二人でつまずいていたはずです。

年が変わったら、義父がやっていたのと同じように残高を紙に書こうと思っています。渡す相手は妻ではなく、義父のほうかもしれません。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ