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なぜこんなに美味いのか!50分待っても平らげたい「らーめんや天金」【旭川】

  • 2026.8.5

50分待ちの試練、それは「美味しい」への前奏曲

開店前に到着したというのに、まさかの一巡目を逃す大失態。

目の前には、夏の陽気にも負けない熱気あふれる長い行列がそびえ立つ。

旭川の名店「らーめんや天金」の壁は、想像以上に高かった。

しかし、ここで引き返す選択肢などない。50分という時間は、胃袋を極限まで研ぎ澄ますための最高のアペリティフ(前菜)なのだから。

並んでいる最中に店員さんが注文を取ってくれるシステマチックな連携プレーに感心しつつ、「正油」と心に決めてその時を待つ。

出典:リビング札幌Web

着席、そして光速の着丼

ようやく暖簾をくぐり、指定された席に腰を下ろす。暑い中並んでようやく座れた、冷えた水が美味い。

店内のサイン色紙を眺めつつぐっと一杯コップの水を飲み干すと、ほどなく着丼。

このスピード感と無駄のないオペレーションこそ、長年行列を捌き続けてきた老舗の職人技だ。

じらされまくった50分からの、この「入店即着丼」のギャップ萌え。

お腹を空かせた空腹の限界地帯に、これ以上ない最高のエンターテインメントが幕を開ける。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web

ラードの魔法にかけられて

目の前に現れた正油ラーメンは、まさに旭川の王道を往くビジュアルだ。

スープの表面を覆うのは、美しい光沢を放つラードの膜。

これがスープの熱と旨味を完璧に閉じ込める鉄壁のガードとして機能している。

一口すすると、豚骨と鶏ガラの力強いコクがブワッと広がり、それを追いかけるように絶妙な魚介の風味が鼻を抜ける。

お蕎麦屋さんの出汁文化をルーツに持つ旭川ラーメンの遺伝子が、この洗練されたWスープの中に確かに生きているのを感じずにはいられない。

出典:リビング札幌Web

歯切れ抜群、至高の「ぷつり」麺

スープの相棒として鎮座するのは、水分少なめの低加水ちぢれ麺。

スープをこれでもかと吸い上げた麺をすするたび、口の中で「ぷつり」と小気味よく切れる。

この歯切れの良さと、縮れが連れてくるスープのバランスがとにかく絶妙なのだ。

シンプルなチャーシューとネギという潔いトッピングも、この麺とスープの完成度を引き立てる名脇役に徹している。

「なんだかんだ言っても、やっぱりこれがいちばん好きなんだよ」と、心の中で深く頷く瞬間だ。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web

幼き日の記憶と、次なる伝説への誘い

実は、かつて幼少期を旭川の街で過ごした身として、お蕎麦屋さんでラーメンを食べていた懐かしい記憶がある。

天金の一杯がここまで五感に響くのは、あの頃の空気や舌の記憶が呼び覚まされるからだろう。

思い出補正を抜きにしても、これほど惹かれる味にはそうそう出会えない。

大満足で店を後にし、余韻に浸りながらも頭をよぎるのは、旭川ラーメン最古参のツートップの存在だ。

「青葉」より少し後輩とはいえ、昭和27年から70年以上この味を守り続ける天金の凄みを堪能した今。

……よし、この勢いで「蜂屋」のあのクセになる焦がしラードのスープもハシゴしに行ってしまおうか。

旭川のラーメン浪漫は、まだまだ終わらない。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web

らーめんや天金 四条店
〒070-0034
北海道旭川市4条通9丁目1704−31
TEL 0166-27-9525
営業時間 11:00~20:30(ラストオーダー20:00)
定休日 不定休
URL:https://www.tenkin-asahikawa.jp/

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