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「駐車場くらい自由に走らせなさいよ」子供を駐車場で遊ばせる母親。だが、我慢出来ずに抗議した結果

  • 2026.7.31

サーキットと化した駐車場

マンションの駐車場で、私はいつもハラハラさせられていた。

原因は、そこを遊び場にしている一組の親子だ。

幼い男の子がストライダーにまたがり、車がずらりと並ぶ駐車場を猛スピードで走り回る。

道へ飛び出すときも、戻ってくるときも、まるで止まる気配がない。

本来なら親が止めるべき場面だ。

ところがその母親は、ずっと後方をゆっくり歩いてくるだけで、危ないよの一言もかけない。

何度その光景に肝を冷やしたか分からない。

いつか事故が起きるのではないか。

そんな不安を抱えながら、私は毎日その駐車場に車を停めていた。

注意すればいいじゃないか、と思われるかもしれない。

けれど、見るからに関わりたくないタイプの親子で、下手に声をかければ角が立つのは目に見えていた。だから私も、つい見て見ぬふりを重ねてしまっていたのだ。

衝突寸前、そして張り紙

不安が現実になりかけたのは、ある休日の朝だった。

買い物へ出ようと車を発進させた瞬間、フロントガラスの向こうを、あの男の子が猛スピードで横切ったのだ。

私は反射的に急ブレーキを踏んだ。

間一髪だった。もう一秒早ければ、確実にぶつかっていた。

全身から一気に血の気が引いた。

震える手でドアを開け、私は母親に事情を伝え、注意を促した。

すると返ってきたのは、耳を疑うような言葉だった。

「駐車場くらい自由に走らせなさいよ」

彼女は迷惑そうな顔でそう吐き捨て、子どもを連れてさっさと歩き去っていった。

ここが車の出入りする場所だという意識は、まるでないようだった。

このままでは、いつか本当に取り返しのつかないことになる。

そう思った私は、その足で管理組合に一部始終を報告した。

同じ危険を感じていた住民は、ほかにも大勢いたそうだ。

一人ひとりが胸の内でヒヤリとしながらも、我慢して口をつぐんでいた。

そんな声なき声を、管理組合はきちんと拾い上げてくれた。

すると翌日、掲示板に理事会名義の張り紙が掲げられた。駐車場内での遊具の使用は禁止であること、重大な事故につながる危険があることが、はっきりと明記されていた。

直接ぶつかり合っていたら、きっと感情的なもめ事になっていた。それを避けながら問題を解けたのは、公の掲示という形をとってくれたおかげだ。

それきり、駐車場を疾走するあの親子の姿を見ることはなくなった。個人ではどうにもできなかったことが、正式な掲示ひとつで動いたのだ。静かになった駐車場を眺めながら、私はようやく安心して車を停められるようになった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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