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「私のやりたいことって何だっけ?」仕事に家事に子育てに… 目まぐるしい日々を過ごす女性に猫と温かい雑炊がくれた答え【書評】

  • 2026.7.30

【漫画】本編を読む

『深夜3時のくろねこ喫茶2』(ねこまき(ミューズワーク)/スターツ出版)は、猫が真夜中に開く不思議な喫茶店が舞台。3匹の猫が営む喫茶店には、悩める人間が迷い込んでくることも。マスターの「くろ」は優しい言葉と共に、来店客にぴったりなおいしい料理を提供する。

ある雪の日に喫茶店へやってきたのは、多忙な日々を送る40代の女性・恵。恵は年明け早々、お昼ごはんの時間も取れない忙しさでぐったりしていたところだった。

店内では、猫たちがユニークな今年の抱負を次々に発表。自分の番が回ってきた時、恵が抱いたのは、「私のやりたいことってなんだっけ」という疑問。やらなければならないタスクを優先する中で、やりたいことがどんどん零れ落ちているように思えたのだ。

そんな恵に提供されたのは、お餅がのった雑炊。温かい雑炊を食べ、ホッと一息つく中で、恵は本屋めぐりが好きだったことを思い出す。また、本屋に行ってみよう。そんな恵のささやかな抱負を、猫たちは肯定的に受け止め、応援。恵のエピソードに触れると、読者も「自分のやりたいこと」に想いを馳せたくもなるだろう。

仕事や家事、育児など日常の中にはこなさなければならないタスクが多い。だが、人が心豊かに生きていくには、義務的なタスクよりもやりたいことに目を向け、取り組む時間が必要だ。私の心はどんなことを求めているのだろう――。読後はぜひ、そんな問いを自身に投げかけてみてほしい。

文=古川諭香

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