1. トップ
  2. 「月980円のビギナープランもありますが」ワンちゃんの撫で放題サブスクに隠されたトラップ【書評】

「月980円のビギナープランもありますが」ワンちゃんの撫で放題サブスクに隠されたトラップ【書評】

  • 2026.7.30

【漫画】本編を読む

「日常」を瞬時に「非日常」にしてしまう天才・雪のヤドカリさん(@yukinohotel)による『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』。

男性が道端で1匹のワンちゃんに会う。「撫で放題やってまーす」「月5000円で私が撫で放題です」。当然のようにワンちゃんに話しかけられるという「非日常」始まりなのだが、男性が気になっているのは、お値段のご様子。「魅力的だけどちょっと高いかもなー」。

するとワンちゃん、「月980円のビギナープラン」なるものを提案。納得した男性は、その契約で撫で放題サブスクに加入するも、「あるある」なオチがあって……。

はたまた、自宅でお料理番組を観ている女性。

「ここで入れるのがどこのご家庭にもあるバルサミコ酢…」

「バルサミコ酢なんて一部のご家庭にしかねーだろ!」と、ややご立腹。

お料理番組を観ていて、この女性と同じような感想を抱いた方、多かれ少なかれいるのではないだろうか。しかし本作、「あるある」で読者を共感させたいわけではない。急角度で「非現実」が斬り込んでくるのだ……。

「入り口」は非現実的なのに、オチは「共感できるあるある」だったり、反対に、多くの人が共感できる「あるある」から始まり、オチに向かっていくなり「まさかこんな展開になるとは……!」と思わせてくれたり。この縦横無尽さに、読者は翻弄させられっぱなしだろう。

文=雨野裾

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ