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「ようやく」「アマプラで観られる」木村拓哉が“ごく普通の中年男”を演じた話題映画、“待望の配信”に歓喜の声

  • 2026.8.15
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倍賞千恵子(C)SANKEI

昨年末に公開された、『男はつらいよ』シリーズで知られる巨匠・山田洋次監督の91本目の長編映画『TOKYOタクシー』。“寅さん”シリーズで妹のさくらを演じたことで往年の映画ファンにはお馴染みの倍賞千恵子、そして山田監督の大ヒット時代劇映画『武士の一分』でも主演を務めた木村拓哉が主演を務めた本作は、劇場公開時に大ヒットを記録した心温まる人情映画だ。

そんな話題作が、8月10日よりAmazon Prime Videoにて見放題独占配信がはじまった。劇場で見逃したという人も、もう一度あの余韻に浸りたいという人も大勢いるだろう。多くの人の目に触れる機会を手にした今、改めて本作の魅力を振り返っておきたい。

木村拓哉の“受け”の演技に注目

木村拓哉と言えば、そのスター性が放つオーラで、数々のドラマや映画で中心的なキャラクターを演じてきた俳優だ。最近でも『教場』シリーズにおいて、片目が義眼の警察学校の鬼教官という役柄で、若手俳優たちを相手に強烈な存在感を発揮していたのが記憶に新しい。

ところが本作の木村が演じているのはどこにでもいる普通の家庭の、ごく普通のタクシー運転手だ。娘の進学費や家の更新料に頭を悩ませる中年男の疲れや焦りが、驚くほど自然に板についている。スターのカリスマ性ではなく等身大の人間としての魅力がにじみ出ているのだ。

さらに特筆すべきは、木村が客である倍賞千恵子の話にじっと耳を傾ける“聞き役”に徹していることだ。自ら物語を引っ張るのではなく、相手の言葉を受け止め、寄り添っていく。そんな“受け”の芝居が、映画全体の空気を心地よいものにしている。安易に感情を爆発させるのではなく、静かに人の話を受け止めていく懐の深さ。こんなに包容力のあるキムタクは、他ではなかなか見られない。

タクシーの車窓から眺める、東京の歴史

物語は、倍賞千恵子演じる老婦人・高野すみれが自らの半生を語る中で、そこに東京という街の歴史が静かに重なっていく構成になっている。“寅さん”シリーズの舞台でもある葛飾・柴又から始まり、タクシーは様々な場所を巡っていく。その道中で、戦中から戦後、そして現代へと変わってきた東京の姿が、車窓の風景とともに立ち上がってくるのだ。

激動の時代を生き抜いてきた女性の人生と、目まぐるしく姿を変えてきた東京の街並みが呼応し、観る者に「この街の今に至るまでの積み重ね」を感じさせる。単なる会話劇にとどまらず、時間旅行のような趣があるのが本作の面白さだ。

そして、このすみれの若かりし頃を演じた蒼井優の鬼気迫る熱演も見どころのひとつ。困難な時代を生き抜くヒロインを力強く体現し、キャラクターに確かな奥行きを与えている。また、すみれの初恋の相手を、韓国人俳優のイ・ジュニョンが演じている点にも注目したい。若き日の淡くも切ない恋の記憶が、物語に一層の陰影を添えている。

配信を待ちわびたSNSの声

配信開始を前に、SNSでも本作を心待ちにしていた声が続々と上がっている。

映画館では見逃してしまったという人からは「アマプラにTOKYOタクシーくる!楽しみ〜」「TOKYOタクシー!アマプラで観れるんだ!ようやくだ!」といった、待望の配信を喜ぶ投稿がみられる。すでに劇場で鑑賞した人からも「TOKYOタクシー、アマプラに入るんか!めっちゃ良い映画なので見れる方は是非」と、フォロワーに対しておすすめする人も見られる。

さらに、イ・ジュニョンの出演をきっかけに本作を知ったというファンからは「あの蒼井優の相手役はだれ?って、日本でもイ・ジュニョン爆売れしないかなぁ。映画館行ってまでは…と思っていた人にも見てほしい」と、俳優としての彼の日本での活躍を期待する声も上がっていた。

たった一日の、たった一度の出会いを描く本作。けれど、その出会いには人生の大事な何かが確かに息づいている。世間の期待の声も高まる今、この機会にぜひ、心温まるこの物語を堪能してほしい。


出典:映画『TOKYOタクシー』公式サイトより

ライター:杉本穂高
映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。X(旧Twitter):@Hotakasugi

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