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ネトフリで“1位”を獲得…!「本当に素晴らしかった」「大好きすぎる」1年半前の“名作映画”再び注目

  • 2026.9.30
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菅田将暉(C)SANKEI

現在ヒット中の映画『白鳥とコウモリ』を手がける岸善幸監督。松村北斗×今田美桜主演の重厚なミステリーが話題を呼ぶ今、同じ岸監督が手がけた映画『サンセット・サンライズ』に改めて注目が集まっている。「本当に素晴らしかった」「大好きすぎる」そんな言葉がSNSに並ぶ本作は、Netflixでの配信開始後に「今日の映画TOP10(国内)」で1位を獲得。劇場公開から半年以上を経てもなお、多くの人の心を掴み続けている。

※本記事はネタバレを含みます。

コロナ禍の移住

楡周平のベストセラー小説を原作に、ヒット作を生み出し続ける脚本家・宮藤官九郎と岸善幸監督がタッグを組んだ映画『サンセット・サンライズ』。主演は、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で竹中半兵衛役を演じ話題の菅田将暉だ。

新型コロナウイルスの流行によって、人々の移動が大きく制限された2020年。東京で会社員として働く晋作(菅田将暉)は、リモートワークが始まったことをきっかけに、宮城県南三陸町で期間限定の移住生活を始める。大の釣り好きである彼の背中を押したのは、海の近くにある4LDKの戸建てを月6万円で借りられるという好条件だった。

憧れていた釣り中心の生活に胸を膨らませる晋作だが、突然町に現れた都会からの移住者を、地元の人々はすんなり受け入れられずにいた。一方の晋作も、遠慮なく距離を縮めてくる住民たちの濃密な人間関係に、当初は戸惑いを覚える。それでも、大家である関野百香(井上真央)に惹かれていくなかで、明るく前向きな性格を生かし、徐々に地域の輪へと入っていく。

町の人々とのつながりも生まれ、充実した移住生活を送っているように見えた晋作。しかしやがて、東日本大震災で津波に襲われたこの土地に今も残る傷と向き合うことになる。百香もまた、震災によって夫と子どもを亡くしていたのだった。

竹原ピストル、小日向文世、中村雅俊ら実力派が個性豊かな地元住民を演じ、南三陸の温かな人間模様を彩る。第37回東京国際映画祭ガラセレクション部門でも上映された話題作だ。

笑いと悲しみが同居する場所

舞台は、3.11から9年という歳月が経とうとする頃の南三陸の架空のまち・宇田濱。主人公・晋作は、この土地に漂う「笑えない現実」と少しずつ向き合うことになる。

そんな晋作の戸惑いが表れるのが、芋煮会のシーンだ。被災者ではない晋作は「自分はどう関わればいいのか」と葛藤を吐露する。そこで、この土地で震災を経験した倉部健介(竹原ピストル)が静かに言う。「ただ見てればいい」と。震災が起きるまで縁のなかったこの土地に縁のなかった多くの人々が、ボランティアとしてやってきた。10年もの時が経っても、家族を失った遺族にとって震災は決して過去にはならない。

岸監督はインタビューで「本音を言っていいタイミングがある。そういうダブルスタンダードを抱えながら社会は成り立っている」と語っている。ヒューマンコメディという形式は、そのダブルスタンダードを可視化する最適な器だったのかもしれない。笑いながら、ふと立ち止まる。本作が「本当に素晴らしかった」と語られるのは、その瞬間が確かに存在するからだろう。

社会派一辺倒だった岸善幸監督が、ヒューマンコメディを通じてたどり着いた人間への眼差し。『白鳥とコウモリ』で再び重厚な世界へと戻った今、その振り幅を知るためにも本作を観てみてほしい。


出典:東京に住む釣り好きの会社員が、三陸に移住したら?映画『サンセット・サンライズ』岸善幸監督インタビュー
出典:映画『サンセット・サンライズ』公式サイトより

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