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親の責任? それとも仕方ない? 3歳児をめぐる“フライト遅延”の体験談がSNSで議論に

  • 2026.7.31
skynesher / Getty Images

旅先や出張先で快適に過ごすためにも、フライト中はできるだけ穏やかに過ごしたい人も多いはず。先日、ある乗客が飛行機で体験した出来事をシェアしたことがきっかけとなり、幼い子どもを連れた親の振る舞いについてネット上で議論が巻き起こっている。

3歳児をめぐる対応で飛行機が遅延

公共交通機関を利用する際は、誰もが気持ちよく過ごせるよう、お互いに配慮したいもの。特に長時間のフライトでは、子どもがぐずってしまったりと予期せぬ出来事が起きたりすることも珍しくない。

先日、あるユーザーがRedditの「r/vent」に、幼児が原因で“地獄のようなフライト”になったという体験談を投稿し、ユーザーたちから注目を集めた。

freemixer / Getty Images

「今スウェーデン行きのフライトを降りたばかり。離陸前、3歳の子どもがどうしても自分の座席に座ることができず、その影響で到着が約1時間遅れました。その子は親の膝の上に座れる年齢ではなく、安全上の理由から自分の座席に座る必要があったようです」

「しばらく子どもが泣き叫ぶ状況が続いた末、最終的に親子は機内から降りることに。その後、機体の給油や重量・バランスの再計算、預け荷物の取り下ろしなどの手続きを一からやり直すことになりました」

投稿者は、「金曜の夜で、みんな早く家に帰りたいだけだった。それなのに、この親子のせいで到着が遅れ、乗り継ぎに間に合わない人や、飛行機や乗務員にも影響が出てしまったのです」と不満をつづった。さらに、その便にはほかにも泣いている子どもがいたことにも触れつつ、「大人だけが利用できる便があるなら、追加料金を払ってでも乗りたい」ともコメントしている。

d3sign / Getty Images

投稿者はその後、状況について追記し、「客室乗務員は親子に約10分間の猶予を与え、子どもを座席に座らせるよう促していました。それでも座ることができなかったため、親子は飛行機を降りることになったのです」と説明。

当時、機体はすでに滑走路へ向かって地上走行を開始していたため、搭乗口へ引き返したうえで、親子と預け荷物の降ろし作業、給油、重量・バランスの再確認、さらには新たな離陸枠の取得など、一連の手続きをやり直すことになったという。

「今回は小さな空港だったので、この程度の遅れで済んだものの、大きな空港であればさらに長時間の遅延になっていたはずです」

コメント欄では賛否の声

子連れの乗客の影響で飛行機の到着が遅れたことへの不満をつづった同投稿には、2026年7月21日時点で約600件のコメントが寄せられ、「親にもどうしようもない」「親の対応にも問題があったのでは」など、さまざまな意見が飛び交っている。

また、同じような経験をしたユーザーからも、過去にフライト中の子どもの対応をめぐって困った経験があるという声が寄せられた。

  • 「10分以上の離陸遅延を引き起こす乗客は、年齢に関係なく、誰であっても飛行機を降りるべきだと思います」
  • 「子どもは一度その状態に入ると、感情のループから抜け出せなくなり、親でもどうにもできないことがあるんです。私たちはどちらかといえば厳しくしつけている方ですが、もし飛行機が滑走路へ向かっている最中に息子が同じような状態になったら、正直どう対応するか分からないですし、最終的に降機する判断になったのは仕方なかったのかもしれません。もちろん、中には対応が不十分な親もいます。でも、子どもが突然癇癪を起こしてしまうこともあるんです。以前、息子が家に帰ってから40分間、泣き叫びながら『運動会に戻りたい』と言い続けたこともありました」「大人が怒って騒ぎ出してフライトを遅らせることだって普通にありますよね」
  • 「大人だけが利用できるフライトがあればいいのにと思う。飛行機内で子どもと一緒になるのが苦手だから」
  • 「こういうことが起きたときは、親御さんのことを本当に気の毒に思います。誰も望んでこの状況になっているわけではないし、大勢の人から怒りを向けられるのは、きっと親にとってもつらいことだと思います。みんな、それぞれできる限り頑張っているんです」
  • 「こうした投稿を見ると、私たちの社会がどれだけ子育て世帯に厳しいものになっているのかが分かる気がする。私は21カ月の子どもに何かをしてもらうだけでも本当に大変だし、今回のようなことが起こる可能性も十分あると思う」
  • 「ファミリーゾーンを設けるしかないと思うな。仕事で週に何度も飛行機に乗っていたけど、これが一番の悩みだった。問題の多くは、子どもの行動を注意しようとしない親にあると思うし、“甘やかし育児”のせいだという意見もある。その親たちが歳を取ったとき、乗る飛行機すべてで騒がしい子どもに囲まれる経験をすれば、少しは分かるんじゃないかな。航空会社には、ほかの乗客に対する責任もあると思うけど、問題行動をただ放置するだけではいけないと思う」

親子が離れた座席に座るケースも

これまでにも「大人専用のフライトをつくるべき」という議論は行われており、快適なフライトをしたい人にとっては、一つの選択肢として求める声もあるよう。また、Redditでは子ども連れの乗客をめぐる別の体験談も投稿されており、話題となっている。

投稿者によると、機内で隣の席になった幼い子どもの母親から座席を交換できないかと頼まれたものの、追加料金を払って通路側の席を選んでいたため断ることに。その後、母親から座席モニターの使い方を教えることや、軽食・飲み物の注文を手伝うよう頼まれ、約4時間にわたって子どもの世話をするような状況になったという。

「母親は私に、子どもへ座席モニターの使い方や操作方法を教えてほしいと言い、軽食や飲み物の注文まで手伝うよう頼んできました。結果的に、私は4時間もの間、まるでその子の面倒を見るような状況になったのです。さらにその少年は、画面で一緒にゲームをしてほしいと何度も頼んできたり、お菓子や食べ物をもっと欲しいと言い続けたりしました。そして最後の1時間ほどは、私の肩にもたれて眠っていました」

ballyscanlon / Getty Images

コメント欄では、多くのユーザーが、母親と子どもは「ベーシックエコノミー」と呼ばれる低価格運賃を利用していたのではないかと推測。ベーシックエコノミーは通常、事前に座席を指定できない運賃で、座席は搭乗直前に割り当てられるため、家族や同行者であっても、必ずしも隣同士の席になるとは限らないという。

『Yahoo Creators』によると、アメリカ運輸省も、こうした問題の解消に向けて長年取り組んできており、2022年7月には、当時の運輸長官ピート・ブティジェッジ氏が、航空会社に対し、子どもが親の隣に無料で座れるよう対応することを求めたとのこと。

さらに2024年8月には、同省が航空会社にこの対応を義務付ける規則案を発表したものの、現在も正式なルールとして確定には至っていないという。加えて、提案を推進していたブティジェッジ氏はすでに運輸長官の職を離れており、現政権がこの案を今後どの程度重視するかは不透明な状況となっている。

Images By Tang Ming Tung / Getty Images

また、航空会社によって対応は異なり、家族の隣席を常に無料で保証しているケースは一部に限られるよう。多くの場合、座席の空き状況や予約時期、購入した運賃タイプによって対応が変わるという。

アメリカン航空では、ベーシックエコノミー利用時でも、同じ予約に含まれる15歳未満の子どもが、少なくとも1人の大人の隣に座れるよう座席を調整するとしているが、家族全員がまとまって座れることまでは保証していない。

一方、ユナイテッド航空は、可能な限り12歳未満の子どもを大人の隣に無料で配置する方針を採用。必要に応じて、より条件の良い座席を開放する場合もあるという。

デルタ航空は、家族が隣同士で座れるよう要望に応じて対応するとしているものの、特に低価格運賃では座席の確保を保証していないとのこと。

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