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「えっ」焼香の列に並び顔を上げた私。遺影を見た瞬間、頭が真っ白になった理由

  • 2026.7.31

結婚式と違い、訃報は突然訪れるもの。十分な準備ができないままお別れの場を迎え、まさかのハプニングを招いてしまうことも……。この記事では、葬儀の場で実際にあった3つの失敗談を紹介します。

遺影を見た瞬間の衝撃

知り合いの葬儀に参列したときのことです。お焼香をあげるために列に並んだのですが、そのとき私は思いも寄らない間違いをしてしまいました。気付いたときにはもう引き返せず、流れに身を任せるしかありませんでした。

式場に入り、受付を済ませてお焼香の列に並びました。周りの人の動きに合わせて少しずつ前へ進み、自分の番が近づいてきました。特に違和感もなく、自然な流れで焼香台の前に立ちました。

いよいよ自分の番が来て、手を合わせようと顔を上げた瞬間、目の前の遺影を見て凍りつきました。そこに飾られていたのは、まったく知らない方の写真。頭が真っ白になりましたが、後ろにも人が並んでいて、もう引き返すことはできませんでした。やむを得ず、そのままお焼香をさせていただきました。

◇◇◇◇◇

故人をしのぶ場で、まさかの事態を招いてしまい深く反省しました。流れに身を任せるだけでなく、今度からは慌てずに、案内や表示をきちんと確認することの大切さを痛感しました。

著者:安野裕子/50代女性・主婦

イラスト:アゲちゃん

不慣れな私がやってしまった葬儀での失敗

40代になり、友人の両親や祖父母の訃報に接することが増えてきました。身内でも70代、80代の叔父や叔母が体調を崩し、亡くなる親戚が出てきました。香典を出したり葬儀に参列したりする機会が少しずつ増えてきたころ、母は認知症になりました。冠婚葬祭について相談できる相手がいなくなり、どうしたらよいのか悩むようになったのです。

そうした経験を十分に積まないうちに、認知症だった母が亡くなりました。

祖母の葬儀を経験していたこともあり、葬儀会社やお寺の手配には詳しい父でしたが、母が担っていた細かな準備については、まったくわかっていませんでした。

通夜に来てくださった方や、葬儀場へ向かう前に集まった親戚に出す飲み物、軽食の準備までは、まったく頭が回っていませんでした。集まった親戚に言われ、大慌てで夫が買い出しに走ってくれました。親戚が手助けしてくれましたが、細かなところまで気が回らず、手落ちの多い葬儀になってしまいました。

服装でも大失敗。ワンピースタイプの喪服を着ていましたが、黒のストッキングを忘れてしまったのです。他の参列者が黒いストッキングを履く中、ひとり肌色のストッキングのままで過ごすことに。さらに数珠も忘れ、目立たないように手を隠していたのを思い出します。

◇◇◇◇◇

冠婚葬祭に関しては、常識とされていることも多く、経験が必要だなと感じます。親に教えてもらえる間は良いのですが、頼れない場合には、少しずつ覚えていくしかありません。亡くなった母は、喪服などさまざまな物を用意してくれていました。そのころにもっと聞いておけばよかったと思っています。

著者:玉沢雅水/40代女性・長野県在住。大学卒業後、5年半ほど住宅メーカーでインテリア営業を中心とした業務に携わる。その後、長野県の司法書士事務所で4年、福島県の事務所で2年半、司法書士の業務補佐に。趣味は小さな家庭菜園で野菜を育てることと、季節の食材で保存食を作ること。

冬なのに汗だくで参列。通夜の落とし穴

ある冬、幼なじみのお母さんが亡くなったという知らせを受けました。突然の訃報に驚きつつ、幼いころにお世話になった思い出がよみがえり、迷わず通夜に参列することに決めました。

実家のある地域の葬儀場だったため、電車と徒歩で向かえる距離。「駅から徒歩15分」という案内を見て、喪服とヒール姿のまま歩くことにしたのですが、これが完全な判断ミスでした。

駅を出て数分歩いたところで、いきなり急坂が目の前に現れました。イヤな予感がしつつも、「15分なら大丈夫」と自分を励ましながら歩みを進めます。ところが、坂は終わるどころか続く一方。

最後は、山の上のような高台にある葬儀場まで、上り坂と階段が続く“ミニ登山コース”のような道を進むことになりました。

私が必死になって歩いている横で、何台もタクシーが通り過ぎます。それを見て気付いたのは、私より若い参列者が迷いなくタクシーに乗っている姿。

気合いと根性だけで歩いているのは、どう見ても私ひとり。冬の冷たい空気のはずなのに、額から汗が噴き出し、背中までじんわり湿っていくのがわかりました。

汗だくで会場入りし、まさかの心配をかける

ようやく葬儀場に到着したとき、私は完全に息が上がり、髪も前髪も湿って散々な状態でした。

受付を終えて座席に向かう途中、久しぶりに会った幼なじみに声をかけられたのですが、開口一番「大丈夫? 体調悪いの?」と心配されてしまいました。本来ならお悔やみの言葉を伝える場面で、逆に私のほうが気づかわれてしまうという失態。いい年をして、こんな場面で周囲に余計な心配をかけてしまったことが、後から恥ずかしくてたまりませんでした。

◇◇◇◇◇

今回の出来事は、冠婚葬祭の基本を軽く見ていた自分への大きな反省になりました。場所の確認や移動手段の確保も含めて、きちんと準備するのが大人のマナーなのだと実感しました。

悲しみの席だからこそ、余計な心配をかけないように。これからは場にふさわしい振る舞いができるよう、しっかり整えて向かおうと心に決めた出来事でした。

著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。

イラスト:マメ美

まとめ

急な葬儀の場では、戸惑ってしまうことも多いもの。多少の失敗は決して珍しいことではありません。ただ、お別れの場が増えてくる年代になったら、折に触れて冠婚葬祭のマナーを見直しておきたいところです。葬儀の当日は、会場の場所や時間、香典の準備、持ち物などを事前に確認しておくだけでも、思わぬハプニングを防ぐことにつながります。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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