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新人CA「ギャレーで立ち尽くした」意外と知らない、夏休みの“満席飛行機”の裏側…先輩CAのプロの技に感動した訳

  • 2026.8.19
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

みなさんこんにちは。

夏休みも後半戦、旅行や帰省で飛行機を利用された方も多いはず。中でも機内で楽しみにしていることといえば、ドリンクサービスや軽食などの機内サービスではないでしょうか。

でも実は、その数分間のサービスの裏側では、客室乗務員がお客様から見えない場所で慌ただしく動いています。特に夏休みのような繁忙期は、満席便が続き、限られた時間の中で安全かつスムーズにサービスを行わなければなりません。

今回は、元客室乗務員として働いていた経験から、「ギャレー」と呼ばれる機内のキッチンのような場所についてと、社内で「ギャレープリンセス」と呼ばれていた先輩から学んだことをお話しします。

ギャレーで立ち尽くした新人CAの夏

新人客室乗務員だった頃、短距離路線の満席便でギャレー担当を任されたことがありました。

ギャレーとは、飲み物や軽食、紙コップ、ストロー、サービスカートなどが収納されている機内の作業スペースです。フライト前には、どこに何があるかを確認しておくことが基本ですが、当時の私はその重要性を十分に理解していませんでした。

シートベルトサインが消灯すると、サービス開始です。しかし私は必要な物品がすぐに見つからず、ギャレーの中を何度も探し回ることになりました。

周囲の先輩たちはすでにカートを客室へ出し、サービスを始めています。一方で私は焦れば焦るほど手が止まり、結果としてカートを出すまでに約8分もかかってしまいました。

短いフライトでは、サービス全体に使える時間が10分程度しかないこともあります。準備不足が、そのままサービス全体に影響することを身をもって知った瞬間でした。

「ギャレープリンセス」と呼ばれた先輩から学んだこと

その出来事のあと、私は先輩たちがフライト前に何をしているのかを意識して見るようになりました。

中でも印象的だったのが、社内で「ギャレープリンセス」と呼ばれていた先輩です。これは正式な役職ではなく、ギャレーの準備が驚くほど早く、周囲への気配りも抜群な客室乗務員への呼び名でした。

先輩は、飲み物や紙コップの数を確認するだけではありません。便の時間帯や気温、客層から「今日は何が多く出るか」を予想し、子ども連れが多い便ではストローやフタを多めに準備していました。

さらに、冷たい飲み物はより冷たく提供できるよう、搭載後すぐに冷蔵庫へ入れるなど、見えないところで細かな工夫を重ねていました。

私はそこで、サービスの速さは作業能力ではなく、事前準備で決まるのだと気づきました。必要な物を探さない仕組みを作り、動線を頭の中でシミュレーションしておくこと。それが、短い時間でも落ち着いて対応できる理由だったのです。

それ以降、私はギャレーを担当する時は、必ず収納場所を確認し、自分なりの準備手順を決めてからサービスに入るようになりました。後輩にも、「早く動こうとするより、迷わない準備をしてから動くことが大切」と伝えるようになりました。

お客様から見えるのは、ドリンクを受け取る数秒の時間だけです。

でも、その数秒を気持ちよく過ごしていただくために、客室乗務員は見えない場所で何倍もの準備をしています。

夏休みの飛行機は、多くのお客様でにぎわいます。

その快適な時間を支えているのが、ギャレーという狭い空間で働く客室乗務員です。もし次に飛行機に乗る機会があれば、ドリンクを受け取るその瞬間の裏側にある「ギャレープリンセス」のような準備を、少しだけ思い出していただけたらうれしいです。


ライター名: マンゴーアレルギー

グランドスタッフ3年、客室乗務員として7年の経験を持つ元航空業界人。航空業界での経験や子育てで得た学びを生かし、思わず「なるほど」と感じてもらえるような体験談や、暮らしに役立つ情報をわかりやすくお届けします。


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