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「味わう暇なし」給食の時間は休めない?元教員が振り返る“コンビニに行けるだけ”で嬉しかった夏休みの裏側

  • 2026.8.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。元小学校教員のみずいろ文具です。

「学校の先生は、給食があっていいよね」

教員時代、よく言われました。

確かに、栄養満点で温かい給食を毎日食べられるのは、ありがたいことです。

しかし、教員にとって給食の時間は、ゆっくり昼食を味わう時間ではありません。

配膳の見守り、おかわり対応、子ども同士のトラブルがあれば仲裁。
食べ終わったら、すぐに後片付けや掃除が始まります。

そんな毎日を過ごしていた私にとって、夏休み中にゆっくり昼食を取れることは、それだけで“小さな贅沢”だったのです。

給食は味わう暇なし

給食の時間になると、子どもたちは白衣に着替え、配膳を始めます。

担任は、食缶や食器を落とさないよう見守りながら、全員にきちんと給食が行き渡っているかを確認します。

「今日の魚、半分にしたい」

「スープこぼしちゃった!」

次々と声をかけられ、その都度対応していきます。

ようやく全員の配膳が終わり、「いただきます」をしたあとも、仕事は続きます。

苦手なものを前にして困っている子に声をかけたり、おかわりの量を調整したり。

「食育」の時間でもあるので、食器の置き方や、箸やスプーンの使い方も指導します。

ときには、子ども同士のおしゃべりが盛り上がりすぎたり、おかわりをめぐって小さなトラブルが起きたりすることもありました。

そうしているうちに、「ごちそうさま」まであとわずか。

「あと5分で片付けますよ!」

子どもたちに声をかけつつ、自分は味わう暇などなく、急いで口へ詰め込みます。

食器を戻したあとは、そのまま掃除の時間です。

給食時間を教員の「休憩時間」として設定している学校もあるようですが、当然休憩などできず、毎日あわただしく時間が過ぎ去っていきました。

「コンビニに行ける!」贅沢

子どもたちが登校しない夏休み中は、当然給食もありません。

教員はそれぞれ、お弁当などの昼食を用意していました。

業務に余裕がある日は、昼休みに近くのコンビニやベーカリーへ買いに行くこともありました。

「お昼買いに行ってきます~」

そう教頭先生に伝え、うきうきしながらコンビニに向かいます。

普段の授業日であれば、お昼に学校の外へ出ることなどできません。

コンビニの棚をゆっくり眺め、

「今日は何を食べようかな」

と選べるだけで、大きな解放感があったものです。

おにぎりやサンドイッチだけでなく、デザートや新発売の飲み物まで買ってしまうこともありました。

「1学期頑張ったんだし、買ってもいいよね」

そう言いながら、ついついスイーツを手に取ってしまうのはあるあるです。

グルメな先生とランチへ

さらに、時間に余裕のある日には、同僚と学校の外へランチに出かけることもありました。

「今日、みんなでランチに行かない?」

そんな声が上がると、参加できる先生たちで車に乗り合わせます。

私の経験では、どの学校にも一人は、地域のおいしい店に詳しい“グルメな先生”がいました。

「あそこにおいしい定食屋さんがあるよ」

「あそこのスープカレー絶品だから」

そんな情報を聞き、ぞろぞろとついていきます。

普段はあわただしい昼の時間ですが、夏休みは同僚と雑談しながらゆっくり食べられます。

仕事の話だけでなく、家族のことや趣味のことなど、普段はなかなか話せないことをじっくり話せる楽しいひとときでした。

夏休み限定のランチタイム

もちろん、夏休み中も研修や2学期の準備などやることは山盛りなので、毎日のようにランチへ出かけられるわけではありません。

それでも、自分のペースで昼食を選び、ゆっくり食べられるだけで、心に大きな余裕が生まれました。

誰にも邪魔されないランチタイムは、夏休み中だからこそ楽しめる小さな贅沢だったのです。

夏にコンビニへ立ち寄ると、「コンビニに行けるだけでうれしい」と感じていた教員時代の夏休みを、今でも懐かしく思い出します。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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