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アナウンサー「昔は凶悪な少年犯罪が少なかった」→コメンテーター「昔からバリバリあったって」メディアの偏向報道に真正面から立ち向かう痛快コメント【作者に聞く】

  • 2026.7.25
キラキラネームを喜べない子供も… (C)洋介犬/COMICSMART INC.
キラキラネームを喜べない子供も… (C)洋介犬/COMICSMART INC.

昨今の社会問題に、誰も言えなかった言葉で鋭く切り込むコメンテーターを描いた洋介犬(@yohsuken)さんの漫画『反逆コメンテーターエンドウさん』。世の中の理不尽への皮肉を込めたコメントが多くの読者に響いている。今回は作者の洋介犬さんに、制作の裏側やキャラクターの誕生秘話について話を聞いた。

少年犯罪やいじめに切り込む痛快なコメント

少年犯罪とコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
少年犯罪とコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
いじめケアとコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
いじめケアとコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
過重禁止とコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
過重禁止とコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

本作は「もし、こんなコメンテーターがひとりぐらいいてもいいのでは、と言う願いのもとに描かれたものである」というコンセプトでスタートした。忖度のないコメントが人気で、凶悪犯罪のニュースで「今の若者は特に心が病んでいる」と語るアナウンサーに対し、エンドウさんは「昔から少年犯罪はバリバリにあった」と否定し、メディアに真っ向から立ち向かう。

また、集団いじめを受けた被害者が不登校になっている問題に対し、加害者の治療を優先すべきだと語る学校側に対し、エンドウさんは「治療すべきは、あんな残虐な行為を平気でしでかした加害者の方」と断言する。イジメを隠蔽したがる学校にも届けたい鋭い言葉だ。

キャラクター誕生と反響

キャラクター誕生のきっかけについて洋介犬さんは、「きっかけは7年ほど前にSNS投稿用に「もし忖度(という言葉は今ほど浸透していませんでしたが)なしで凝り固まった定形のやりとりを無視するコメンテーターがいたらどうなるだろう?」という想定で描き始めました。いわゆるシミュレーションに近い形でスタートしており、実は今でもこれはあまり変化していません」と語る。

反響については「毎回それぞれに「よかった」の声が大きく、選ぶのも大変ですが「キラキラネーム」の回や「こどもハーネス」の回、「陰謀論」の回など読者さんの生活に微妙にマッチし、他人事でない回がやはり反響が大きいですね。予想よりも優しい、泣ける話に好感を持ってもらえたのは意外な発見でした」と振り返る。

モデルについて問うと、「中身のイメージは単行本あとがきのとおり、ある古代中国の政治家なのですが、外見は評論家の須田慎一郎さんをモチーフにさせていただいております」と明かす。

作者が語る創作の裏側

プロット作りに関しては、「実はこの漫画はキッチリとした筋立てを用意しているわけではなく、テーマに沿ってエンドウさんやケンジロンがどう答えるか、アドリブで出た結果を整理している感じで描いています。建付けとしては「監督と演者」に近いかもしれません。よく「作者は自分の思想をキャラに言わせているだけ」という批判をされることがありますが、そもそもそういうシミュレーションで成り立っているので、作者の意見と真逆なことをエンドウさんが言い出すことも多く、彼の思想は僕のそれとイコールではありません」と語る。

コメント制作の苦労を「これは漫画の制作上のネックなのですが、小説や口語と比べてかなりセリフを削らないと漫画セリフとしては長すぎるという点があります。実は第一稿と比べると毎回30%はセリフ量を削っています。セリフ丸々ひとつなくすこともあります。あとは難しい用語になりすぎないこと。これは、読者さんの知識量を侮っているわけではなく、直感的にわかるセリフでないと、瞬間的に飲み込めないからです」と明かした。

読者からの多様な意見に対しては「作中でエンドウさんが言っているように、議論の完成や目標は決して「どちらかの勝利」などという矮小なものではないと思います。「結果としてみんなにとってよい結論が出る」が最上であり、そこに個々人のメンツなど関係はないかと。そういう意味で多種多様な意見が寄せられ、考え、研磨して生活に持ち帰れればそれが一番よいのではないでしょうか」と締めくくる。

取材協力:洋介犬(@yohsuken)

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