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「TPOをわきまえていれば、好きなもの着ていいのよ」 年齢を重ねても“かわいい”を諦めない! 3人のマダムに学ぶ、おしゃれの楽しみ方【書評】

  • 2026.7.24

【漫画】本編を読む

暑い季節や寒い季節になると、つい過ごしやすさを優先して、おしゃれは二の次になりがちだ。けれど、本当におしゃれな人は、暑さや寒さ対策さえ楽しみに変えてしまうのかもしれない。

凍えるような冬の日、分厚いコートも、ネックウォーマーも、腹巻も、選び方しだいで気分を上げるアイテムになる。そんなことを教えてくれるのが、『マダムたちのルームシェア』(seko koseko/KADOKAWA)。それぞれ異なる人生を歩んできたマダム3人が、ルームシェアをしながら日々を楽しむコミックエッセイだ。栞、沙苗、晴子は、家でドラマを見たり、季節のイベントを楽しんだり、好きな服を着たりしながら、毎日を自分たちらしく過ごしている。寒さ対策ひとつをとっても、我慢ではなく「好き」を取り入れて楽しむ姿がなんて素敵なのだろう。

たとえば、寒い季節、晴子は「さっ寒いっ」と震え、栞は沙苗に「なんで一人だけ余裕そうなの」とツッコミを入れる。すると、沙苗は綿100%のインナーに、ネックウォーマー、ズボンの下にタイツ、さらにはジェラピケの腹巻を身につけていることを告白。

栞は「ジェラピケ買うんだ!?」と驚くが、沙苗は「よく着てる恐竜の部屋着もジェラピケよ」とさらりと言う。「TPOをわきまえていれば、好きなもの着ていいのよ」そんな沙苗の言葉が、なんとも軽やかだ。

年齢を重ねても、かわいいものを諦めなくていい。寒さを我慢するのではなく、好きなアイテムで心地よく過ごせばいい。マダムたちを見ていると、冬支度まで何だか楽しみになってくる。自分の好きなものを大切にしながら暮らす姿が、何だかまぶしく見えてくる一作だ。

文=アサトーミナミ

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