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【中尾ミエさん80歳】薬も健康診断もやめて「ナチュラルに生きる」今の心境

  • 2026.7.23

【中尾ミエさん80歳】薬も健康診断もやめて「ナチュラルに生きる」今の心境

夏の太陽にも負けない、きらめく笑顔で表紙を飾ってくれたミエさん。6月に80歳を迎え、人生の新しいステージに踏み出した今、何を感じ、この先をどう思い描くのでしょうか。現役で走り続けるミエさんの人生の流儀を、バースデー記念の拡大版でお届けします!

中尾ミエさん
なかお・みえ●1946年、福岡県生まれ。
62年「可愛いベイビー」でデビュー。
歌手だけでなく俳優としても映画や舞台などに多数出演し、バラエティ番組でも幅広く活躍。
著書に『60代から女は好き勝手くらいがちょうどいい』(和田秀樹さんとの共著/宝島社)など。

ついに80歳! 心境に思わぬ変化も

6月6日に誕生日を迎え、80歳になりました。少し前までは「一夜明ければ70代が80代に変わるだけ」「どうってことないでしょう」なんて思っていたけれど、いざ80歳を目前にすると心境に少し変化がありました。60歳になる、70歳になる……今まで経験してきた年代の変化とはちょっと違うような気がしたんです。

まず、確実に先が見えてくるというのが現実です。いくら健康に気を使っていても、やっぱりいろんな機能が衰えてくるわけです。たとえば視力とかね。でも、それは自分ではどうしようもないこと。だから「これ以上若くはならないんだよ」と日々自分に言い聞かせて、多少どこか具合が悪くなっても「それはしょうがないね」と受け入れられる自分でいなきゃいけないなと思っています。

最近とみに思うのが、薬やサプリメントなどを無意識に続けていると、何らかの副作用があるんじゃないかってこと。だから私はいろんなものをやめました。毎年やっていた健康診断も、長く使い続けていた目薬も。

緑内障の兆候があると言われて、目薬をずっと使っていたんです。しばらくはどうってことなかったんだけれど、長い間続けていたら充血するようになっちゃって。病院に行って「右目だけ充血するんですけど」と相談したら、「長いこと使っていたせいかな」と言われました。そこで目薬をやめてみたら、改善したんです。最初のうちは効いていたけれど、長く使い続けることによって、薬が蓄積してしまったのかもしれません。

だから、これからはそういうのを全部なしにして、ナチュラルに生きるのがいちばんいいと思うようになりました。だからといって健康になるわけじゃないし、やっぱり老いてはいくわけだけれど、いろんなことを受け入れて、自覚しながら生きていかなきゃいけないなと思う今日このごろです。

今回のライブでひと区切り。この先は一年一年、です

誕生日にはバースデーライブを行いました。前回ライブをしたのは喜寿のとき。「次は3年後かな」なんて言っていたら、あっという間に3年経っちゃいました。当日は足を運んでくださった皆さんにお祝いしてもらい、私の歌を聴いていただけて、かけがえのない時間となりました。

私はもともと歌手としてデビューしたし、芸能活動のなかで大きな割合を占めるのも歌手の部分。だから歌手としての自分に自信をもっています。それに、歌手ってステージに立つときはひとりだから、どんな状況でもスポットライトを浴びるのよ。それが本当に気持ちいい! 昔、リサイタルをやったとき、幕が下りる間際にお客さんに「うらやましいでしょう!」と言ったことがあるくらいです。

もちろん、ひとりで立つステージだから準備も大変だし、責任も重いけれど、幕が下りるときに「やりきった」という達成感がある。本当にいい仕事だなと思います。それが今まで長く続けてこられた原動力なのかもしれません。

さて、傘寿の次は88歳の米寿ライブかしら? でも8年後なんて想像もつきません。だから今回のライブが私にとってひと区切り。今はできるけれど、これから先もできるという保証はないし、トレーニングを続けてもどうなるかはわかりませんからね。

60歳、 70歳のときは考えもしなかったけれど、さすがに80歳になると区切りを意識します。そして、区切りを考えるスパンが短くなってきました。

若いときは10年スパンで「これからの10年間でこれをやりたい」なんて思い描いていたけれど、だんだん5年間、3年間と短くなって、今はせいぜい1年後までしか考えられません。仕事を受ける際も、1年後だったら「大丈夫です」と言えるけれど、もし3年後と言われたら「ちょっとわかりませんね。そのときにもう1回声をかけてください」。ここから先は一年一年、今はそんな思いです。

【Live Report】中尾ミエ 80th birthday live No Time At All ~人生もっともっと楽しまなくちゃ~

誕生日当日は東京・丸の内のコットンクラブでバースデーライブを開催。華麗なドレス姿のミエさんがステージに登場すると、会場は祝福の拍手に包まれます。デビュー曲「可愛いベイビー」をはじめ、公演タイトルにもなっている出演ミュージカル『ピピン』の「No Time At All」など、名曲の数々とともにこれまでの軌跡を振り返りました。ゲスト出演したモト冬樹さんとは息ぴったりのセッションを披露。圧巻のパフォーマンスで観客を魅了したミエさんからの「人生もっともっと楽しまなくちゃ」というメッセージは、きっとみんなの心に届いたはず!

撮影/山田崇博
スタイリング/松田綾子(オフィス・ドゥーエ)
ヘア&メイク/杉村 修(中尾ミエさん分)
取材・文/本木頼子

※この記事は「ゆうゆう」2026年夏号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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