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収入がピークの6割に。60代ブイロガー・ナツさんが選んだ「自分の力でもてるサイズ」の暮らし替え

  • 2026.7.23

収入がピークの6割に。60代ブイロガー・ナツさんが選んだ「自分の力でもてるサイズ」の暮らし替え

人生の後半戦、“自分サイズ"を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。前回に続き登場いただくのは、契約社員として働く傍らブイロガーとしても活躍するナツさん。退職を機に郊外の3DK賃貸マンションに引っ越しました。後編では、「自分の力でもてるサイズ」を意識している今の暮らしについてうかがいました。

暮らしは「自分の力でもてるサイズ」に

「専門職の正社員から事務職の契約社員になり、収入はピーク時の6割に。そこで取り組んだのが収入に見合った暮らしへの移行です。具体的には、家計簿をつける、自炊をする、衝動買いをしない、ものは増やさない、など。おかげで体も心も健やかになりました」

仕事のプレッシャーは以前より軽くなったが、「社会人として通じる私」を演じている部分は少なからずあるという。

「だからこそ住まいは、完全に素に戻れる場所であってほしい。そのために、好みでないものは置かないようにしています。リビングにテレビを置かないことで、現実的すぎる日々からも距離を置くことができている気がします

ブイログを始めたのもこの部屋に移ってきてから。共感の気持ちを伝えてくれる視聴者もいるが、ブイログづくりは「自分のためなのかも」とナツさん。自分をさらけ出すのが苦手というナツさんが、自身の本心を掘り下げて、わかりやすい言葉にのせる。その作業が、ままならない日常の安定剤になっている。

「この6年間、少ないお金で暮らす練習を重ね、その筋力がついてきました。40代までは何ものかになろうと必死で、50代半ばで、それまで身につけていた鎧(よろい)が重たくて疲れてしまいました。年を重ねると体力も気力も落ちていくのだから、暮らしは自分の力でもてるサイズに、と思うように。掃除やメンテナンスが行き届き、食事も胃腸が苦しまないようほどほどに。そして、日々を楽しめる余裕をもっていられたらいいですね」

「はじめたこと」は何ですか?

AIツールをより使いこなしたくて英語のプチ学習を再開

これまでもときどき英語の勉強に取り組んできたナツさん。

「ChatGPT(生成AIソフト)を使っていますが、英語で質問したほうが回答の精度が高いので、英単語を知っておきたくて」と再開。受験生におなじみの単語帳を買ってインプット中。

次なる住まいを探るためシニアが入居しやすいUR物件の下見へ

「現在の賃貸の住まいは終の住み処にはなりえないので」と、今後を見すえてUR賃貸住宅の下見へ。

「空き家が増えているし、今以上に高齢化が進む将来、新しいサービスが生まれる期待もしつつ、心の準備をしています」

「迎えたもの」は何ですか?

白内障の手術を機に買った老眼鏡。着脱可のフードが優秀

「少し前に、白内障の手術を受けたのですが、Zoff(ゾフ)の花粉対策用メガネがとても重宝しました」。

フレーム全体を覆うフードつきで、衝撃や入浴時の水の浸入をカバー。フードは取り外せるので、普通のメガネとしても使えます。

世界観に浸りたい美術館。かわいい品々が仲間入り

この秋、世田谷美術館の「アートディレクターの仕事」展へ足を運び、心の潤いをチャージ。心ひかれた花森安治さんの一筆箋とキッチンクロスを購入した。

「美術館には思う存分滞在したいので、興味の似た方と一緒か、ひとりで出かけることが多いですね」

Profile

ナツさん
契約社員、ブイロガー●1963年生まれ。黎明期からインターネットに関わり、広告会社やECワイン会社などでネット関連のさまざまな業務を経験。現在は事務職の契約社員として勤務。日常と心象を綴るブイログが人気。
「bonbons」https://www.youtube.com/@bonbonslife

撮影/土屋哲朗 取材・文/志賀朝子

※この記事は「ゆうゆう」2025年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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