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『オーシャンズ』前日譚でマーゴット・ロビーが演じるのは“ダニーの母”

  • 2026.7.20

マーゴット・ロビーとブラッドリー・クーパーが共演する『オーシャンズ11』の前日譚が、いよいよ撮影に入る。舞台は1962年のモナコ・グランプリ。2人が演じるのは、シリーズの主人公ダニー・オーシャンに“すべてを教えた”両親だという。(フロントロウ編集部)

「ラスベガスに足を踏み入れる前に」

マーゴット・ロビーがワーナー・ブラザースと進めている新作は、ジョージ・クルーニーらが出演した人気犯罪映画シリーズ『オーシャンズ』の前日譚にあたる作品だ。タイトルはまだ発表されていないが、物語の概要はすでにマーゴット本人が明かしている。

今年4月に開催された映画興行主向けイベント「シネマコン」で、マーゴットはこう説明した。「ダニー・オーシャンがラスベガスに足を踏み入れる前、2人の天才が彼にすべてを教えた。それが彼の両親です」。そして「新作では、全盛期の2人が1962年のモナコ・グランプリで壮大な強盗をやってのける姿を見てもらえます」と続けている。

つまり、マーゴットとブラッドリー・クーパーが演じるのは、シリーズの主人公ダニー・オーシャンの両親。舞台となるのは1962年のモナコ・グランプリ。1960年代を舞台にしたクライムコメディになるという。クルーニーら従来のキャストを中心とした続編ではなく、ダニーの両親の世代を描く前日譚である点が、これまでのシリーズ作品とは大きく異なる。

ブラッドリーは監督・脚本・主演・製作を兼任する。本作では当初、ジェイ・ローチ、続いてリー・アイザック・チョンが監督を務める予定だったが、両者の離脱を経て、主演のブラッドリーが監督も兼任することになった。脚本は、キャリー・ソロモンによる初稿をブラッドリーが引き継いでいる。

一方、クルーニーは別途、ブラッド・ピットらオリジナルキャストの再集結を想定した続編企画を進めている。つまり『オーシャンズ』シリーズでは、前日譚と続編の企画が並行して進んでいる。

実力派が集結する新たなクルー

ここ数週間、キャストに関する発表が相次いでいる。米The Hollywood Reporterが7月6日に報じたところでは、『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープス、『1917 命をかけた伝令』のジョージ・マッケイ、『ウォーキング・デッド』のローレン・リドロフ、英国の俳優・劇作家ジャック・ホールデンが出演を決め、Netflixの『Lupin/ルパン』で世界的な人気を得たオマール・シーも出演交渉中だという。

それ以前には、『ナルコス』のワグネル・モウラが悪役を演じ、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のモニカ・バルバロも出演することが報じられていた。さらに7月1日には、『アナと雪の女王』のオラフ役などで知られるジョシュ・ギャッドが重要な役どころを演じると米Varietyが独占で報じている。

顔ぶれを見ると、欧州や南米、米国など、国際色豊かな俳優陣が集まっていることがわかる。ハリウッドのAリスト俳優をずらりと並べてきた従来の『オーシャンズ』とは、明らかに座組の作り方が違う。国際的に活躍する実力派を集め、1960年代のモナコを舞台とする作品にふさわしい布陣を整えたともいえる。

撮影は7月下旬にフランスで始まる予定だ。全米公開は2027年6月25日に予定されている。

俳優と製作者、二つの顔

マーゴットにとって本作は、出演作であると同時に自社の企画でもある。彼女が夫のトム・アッカーリー、ジョージー・マクナマラらと共同設立した製作会社ラッキーチャップが製作に加わっており、シリーズの新章を企画・製作する立場でも関わっている。

ラッキーチャップの動きは映画にとどまらない。8月5日からPrime Videoで配信される青春ドラマ『スターリング・ポイント あの夏、あの島で』にも製作総指揮として名を連ねており、映画・ドラマの両輪で作品を送り出している。『バービー』の記録的ヒット以降、彼女が主演俳優としてだけでなく、作品を企画・製作する立場でも存在感を強めていることが、こうした活動からも見えてくる。

一方のブラッドリー・クーパーも、近年は俳優業と並行して監督として活動している。本作は、「監督としてのブラッドリー」と「製作者としてのマーゴット」が本格的に組む大型企画となる。

シリーズとしての実績は十分だ。スティーヴン・ソダーバーグが手がけたクルーニー主演の3部作と、サンドラ・ブロック主演の『オーシャンズ8』を合わせた世界興行収入は、約14億ドルに達している。ただし、これまでの4作品はいずれも現代を舞台としてきた。1962年のモナコへ時計の針を戻すという選択が吉と出るかどうかは、2027年6月の公開までわからない。

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