1. トップ
  2. 500軒以上を片付けたプロが見た「片付けが苦手」な3大タイプと対処法

500軒以上を片付けたプロが見た「片付けが苦手」な3大タイプと対処法

  • 2026.7.20

「本当に片付けが苦手で……」。これまで多くの家庭を訪ねる中で、何度も聞いてきた言葉です。お話ししたママの多くが、自分を責めるように「昔から片付けられなくて……」「ズボラすぎて……」と、口をそろえておっしゃいます。しかし、500件以上のサポート経験から見えてきた「片付けられない」タイプは主に3つでした。自分のタイプを知ることで、どうして片付かないのかが見えてきます。

(1)やればできるのに始められない「スイッチ待ち型」

このタイプは、「片付けなきゃ」と思いながらスマホを見てしまう人です。よくある状況としては、洗濯物がたたまずリビングに積まれている、帰宅後のバッグや脱いだ上着はソファや床に置きっぱなし、荷物が届いても段ボールのまま……。それでも本人は、「やらなきゃ」とずっと思っています。何日も、何年もそう思い続けている。でも目の前の子育てや仕事、家事に追われ、時間ができたらとりあえず休みたい。片付けを優先できないのです。一見、片付けが苦手そうに見えますが、実はこのタイプは、やり始めさえすれば一番変化が大きい人でもあります。ただ後回しになっているだけなので、サポートに入ると、今まで捨てていなかった不用品がたくさん出てきます。特に明らかなゴミが多いです。飲み終わったペットボトル、壊れたまま放置されていた家電、なんとなく取っておいたベビーグッズ……。古くから手を付けていないモノが多いので、「これはいる」「これはいらない」の判断も比較的早く、どんどん家の中がすっきりしていきます。

 (1700726)

片付けながら、「もっと早くやればよかったです」「意外と捨てるモノがありますね!」と、自信を持つ人も少なくありません。以前サポートをした中には「今まで、ゴミに家賃を払っていたようなものですね。なんでこんな穴の開いた靴を取っておいたんだろう」と笑う方もいました。このタイプは、片付けられない・捨てられないというより、動き始めるきっかけがないだけです。根性論に聞こえるかもしれませんが、結局は「やる」と決めることが最初の一歩なんですよね。「やる気が出たら始めよう」と思っていると、いつまで経っても始まらず、状況は何も変わりません。なので、やる気を待たずに「ちょっとだけ動いてみる」ことをやってみてください。「片付け=めんどくさい」という気持ちが強いと、動き出すまでのハードルがどんどん高くなります。まずは、テレビのCMの間に一つ手放す、くらいの小さな行動から始めてみてください。ちなみに、「無理せず自分のタイミングで……」という言葉をよく見ますが、私は、やる気がないときほどあえて少し動くようにしています。今日はもう疲れた、部屋も散らかっていてイライラする……。そんなときこそ部屋を少し片付けると、不思議と気持ちが変わります。「自分、できたじゃん」そんな小さな達成感が生まれて、その日のモヤモヤを引きずらずに済みます。あとは、食べたら歯を磨くのと同じように、なにかの行動に片付けを紐づけるのもおすすめです。朝起きたら一つ捨てる、出かける前にゴミを捨てる、寝る前にテーブルの上だけリセットする。そんな小さなルールを一つ決めるだけで、暮らしは少しずつ変わっていきます。サポートしているママに、「今日これをやってみましょう。また報告してくださいね」と伝えると、「少しだけのつもりだったのに、やり始めたら一時間頑張っていました!」という方が本当に多いです。最初の一歩が、その後の行動につながることは少なくありません。だからこそ、このコラムを見たらすぐに一つだけ始めてほしいです。

(2) 心配ともったいないが積み重なる「とりあえず確保型」

 (1700729)

「洗剤、まだ家にあったっけ?」そう思いながらも、「なかったら困るし」と、つい買ってしまう。そして、それを繰り返した結果、物置部屋がまるごとストック部屋になっていた――そんなお宅は少なくありません。発掘されたストック品を一ヵ所に集めると、皆さんまず、「こんなにあると思わなかったです!」と驚きます。でも、その次に必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。「……でも心配だし、もったいないから残しておきたいです」これが、このタイプの特徴です。ストックって実は厄介なんですよね……。それは、いつか使えるモノだから。「あって困るものじゃないし」と買うことも正当化しやすいし、手放す理由も見つからない。気づけば、部屋一つ分、押し入れいっぱいにストックがある状態になってしまいます。ストックを持つこと自体は悪いことではありません。でも、今の暮らしの空間をつぶしてまで、そこまで未来の「安心」を抱え続ける必要があるのか。そこは一度考えてみてほしいところです。例えば、コロナ禍に多めに買ったマスクやアルコール消毒液が、今も収納の奥で眠っていませんか。実際、マスクが50箱以上出てきたり、コロナ禍に買った期限切れのアルコール消毒液を何本も処分したことがあります。これは、「備え」が悪いのではなく、過剰に買いすぎてしまった結果です。石油不足や災害のニュースを見るたびに、「今のうちに買っておかなきゃ」と買い足してしまう……。そんな方は、未来への不安から「とりあえず確保型」になっていることが多いです。サランラップやジッパー付き保存袋が、キッチンだけでなく物置や別の収納からも出てくる。おむつやミルクも、「念のため」と多めに買っている。家中のあちこちにストックがあり、暮らしの空間が少しずつ圧迫されていきます。このタイプの一番の問題は、「今持っている量を把握できていないこと」です。どこになにが、いくつあるのかわからない。だからまた心配になって買う。さらに把握できなくなって、また不安になる。……そんな不安のループから抜け出せなくなってしまうのです。まず最初にやってほしいことは、「棚卸し」です。ストック用品を一ヵ所に集めて、「今、自分はなにをどれだけ持っているのか」を見えるようにします。

 (1700730)

すると、「こんなにあるなら、しばらく買わなくて大丈夫ですね」と、ご本人も一目で理解できるようになります。大切なのは、「もう買わなくていい」と目で見て実感することです。そして、今ある大量の消耗品は、焦って処分する必要はありません。このタイプの人は、「使えるモノを無駄にしたくない」という気持ちが強いです。もちろん、人に譲ったり、古いものを思い切って手放したりできれば理想です。でも、それが難しいなら時間をかけて使い切りながら減らしていけば大丈夫です。その代わり、新しく買い足さないようにすることが重要!今ある量を把握し、モノの入り口を見直すこと。それが、このタイプの片付けではなにより大切です。

(3)子ども大好き「思い出型」

「自分の部屋が欲しい」「友達を家に呼びたい」――お子さんにそう言われて、「よし、片付けよう」と思ったものの、数ヵ月経っても子ども部屋は物置のまま。リビングも散らかっていて、人を呼べない。そんな状態になっていませんか?実際にお宅へ伺うと、おもちゃや子ども服、作品、知育グッズ、絵本、プレゼントなど、子どもに関するモノであふれている 家が本当に多いです。

 (1700727)

このタイプに共通しているのは、子どもに関するモノが手放せないということ。紙一枚でも子どもの絵や可愛い字が描いてあれば、それだけでもう思い出になってしまいます。小さな靴下や初めて着た洋服、幼稚園で作ってきた作品……どれも、当時の子どもの姿が思い浮かぶから、なかなか手放せません。「子どもの成長を、一つも逃したくない」、話していると、ママのそんな気持ちが伝わってきます。「子ども部屋は作ってあげたいけど、思い出は捨てたくない」と葛藤するママを、私はたくさん見てきました。そんなママたちに「今、一番優先したいことはなんですか?」と聞くと、少し考え始めます。選択肢はいくつかあります。・子ども部屋を作りたいなら、子どものモノや思い出のモノをもう少し減らす。・子どものモノや思い出のモノを減らせないなら、それ以外の自分の服やモノを減らしてスペースを作る。・思い出のモノをトランクルームに預けて保管する。このように一緒に選択肢を整理していくと、多くの方が「トランクルームにお金を払ってまで預けるのは違う気がします」とおっしゃいます。そうなると、なにかを減らさなければ子ども部屋は作れません。優先度の低いモノを減らしていき、それでもスペースが足りない場合は少しずつ、「思い出のモノも見直してみようかな」という気持ちになっていきます。今、子どもの居場所を作ることと、過去の思い出を残すこと。どちらを優先したいですか? その気持ちを整理できると、行動できるようになります。もちろん、いきなり捨てる必要はありません。・写真を撮ってから手放す・兄弟それぞれ一箱だけ思い出ボックスを作る・本当に大切な作品だけを飾るそんなふうに、自分が納得できる手放し方を一緒に考えていきます。私は思い出は、量ではないと思っています。全部取っておいても、押し入れの奥でほこりをかぶったまま、一度も見返していないなら、本当に大切にできているとは言えないのではないでしょうか。だからこそ、「飾ったり、また見返したい」と思えるモノだけを選び抜いて、残すことをおすすめしています。

 (1700728)

片付けられない人はいない!

片付けられないというより、片付かない理由があります。だからこそ、「私はなぜ片付けられないんだろう」「私はどのタイプなんだろう」と、一度客観的に自分を見てみることが大切です。自分を知り、自分に合った方法を見つけること。それが片付けを続けられる近道なのだと、500軒以上のお宅を訪問した今でも、たくさんのご家庭から教えてもらっています。「私は片付けられない人なんだ」と決めつけず、自分のタイプを知って、まずは今日できることを一つだけ始めてみてください。

▼あわせて読みたい

Instagram:ありママ(@arima1987_home)

オンライン片づけサポート

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ